子供との磯釣りと磯遊び&バーベキュー


仕掛のセットは父親の仕事

釣りは集中力が付きます

【安全と思っても】

波はこの上まで来ました

【魚の種類】

危険な魚、間違い易い魚

美味しい平ソーダ

さて下のはどちらでしょう?

サンノジ

尾びれ付近の縦にある三がポイント

アイゴ 危険

斑点があり紅い魚体

カンダイ

ボラ

イシガキダイ

クサフグ

ブダイ

踊っている女性に見える事から舞鯛といわれます

チヌ(黒鯛)

ウリンボウ(イサキの子)

チョウチョウウオ

シイラ

イナダ

ギンユゴイ

 

貝類 亀の手

イガイ

遊びは全て自己責任です。記載内容と事実が違うケース等あっても、当方は一切の責任は負いません。

子供と磯釣り

【準備するもの】

1.釣り道具よりもライフジャケットが必携です。

子供が落ちた時、並の泳力では助け上げる事はできません。 その為、ライフジャケットは必ず持参して下さい。また、落ちた場合を想定し、上がるルートも必ず考えておきましょう。

以前兄と甥っ子の三人で海に行った時です。深い岩場に三人で移動したときに、 甥は泳げないので兄が一所に連れて泳ごうとし海に飛び込みました。しかし二人とも沈み始めました。磯の上にいた私が甥っ子を捕まえて何とか事なきにいたりました。

2003年9月27日、この日にも危ない事が発生しました。バーベキューに仲間で集まって少しお酒の入った人と女性が潮の引いた沖磯に向かいました。男性が先端で竿を出し、女性がそこに近寄った時、彼女は足を滑らせました。あっと言うまに首まで海にのまれ声を上げた時に男性が手を差し伸べました。でもあわてている彼女は上手く彼の手を掴めません。かれももう一方で自分を支えますので、両手が使えません。頭まで水に使った彼女はやっと片手を握り救い上げる事ができました。

また、以前の事故で、竿をおぼれた人に出したらしいのですが潮の流れが速く身体を止める効果はありませんでした。そのときは救い側が 下に行って相手の襟元をつかんだそうです。

子供になるとなおのこと、親の太い手は掴みづらくなります。

2.釣りに飽きた時に遊ぶ、道具とお菓子が必要です。

子供は同じ事をしているのが苦手で、直ぐに竿を投げ出します。飽きた場合の気分転換用の小道具が必要です。私の場合は息子にマンガ本を買っていました。

3.どんな魚でもいいから、良く釣れる仕掛けを作りましょう。

ウキとエサは真直ぐになる様、出来るだけエサの近くにオモリを付け、固定ウキ仕掛けにしタナは可能な限り浅めに設定します。従って余り深い所は攻められませんので浅い場所での釣りになります。底を狙いたい場合は ウキ無しで丸オモリの2号以上を付けハリスは50cm程度で仕掛けます。小さい魚でも捕りたいのでハリ出来るだけ小さくします。

道糸は3号程度、ウキは深いところも攻められるように3B、金銭の余裕があれば小さい当たりウキも購入しましょう。ハリスは2号程度で十分で、ハリは5号程度。ガン玉は柔らかいセット売りのものを購入しましょう。単品で買うならBまたは1号を購入してください。

ハサミとハリ外し、それに水汲みバケツと柄杓があれば釣りは楽しめます。

ウキには負荷が記入されています。それに合うガン玉を付けます。ウキが2Bだったら、ガン玉のBを2個またはBとガン玉1号を2個付けます。

【ダンゴしかけ】

ダンゴ仕掛け

ダンゴ仕掛けも色々あるようで、@コイ釣りのように吸い込みを狙い沢山のハリをつけて団子で覆うやり方と、A本日Bで見た一本のハリにダンゴだけ付ける方法、B更に私のようにハリに付けたオキアミにダンゴを覆うやり方、ひょっとしてこれ以外にもあるかもしれません。今日はAの方法が良かったようです。

 

黒鯛仕掛け

 当りを取るのが子供には難しい

4.竿はインナーガイド、リールはレバーブレーキなし

大事な竿は絶対渡さない事、穂先を折られて泣くことになります。インナーガイドの竿を使うと、リールで糸を巻きすぎても穂先が太いので 、折られる事が少なくなります。 またカーボン製の短い竿の方が、扱いやすく子供には負担になりません。

リールも出来るだけ簡単なもので、レバーブレーキ、ダブルハンドル等のない方がお勧めです。余り難しい操作は嫌になる原因を作ります。

5.仕掛は余分に

根掛りやお祭りで仕掛が駄目になる事が考えられます。道具類は余分に持っていきましよう。

6.虫除け必携

5月頃からブヨが出始め10月までは磯で暴れます。手袋をして更に虫除けは必携です。半ズボンやスカート等だと後で足が真っ赤に腫上がります。手袋は軍手で十分ですので、親指と人差し指それに中指部分を第二関節辺りからハサミで切って下さい。

7.付けえさとコマセ

付けエサはブロック式のが無駄(コマセにも使えます)になりません。パックに入ったものは風に飛ばされたり、量が少なく割高です。コマセはオキアミかアミを2KG、配合エサはワンパックだけ購入しましょう。 これだけあれば、初めての人であれば4時間近くは釣りができます。配合エサの種類はまとまりのいいもの(遠投用)を選びましょう。エサトリが多いときはダンゴにも出来ます。因みにコマセミキサー等は要りません。自分の手でかき混ぜて下さい。何回か釣りに行く事になれば100円均一でフライパン返しを購入すれば十分です。

8.バッカンとバケツ

バケツは子供が集めた貝やカニ等を入れ、釣り以外でも使えますのでしっかりした自立式のものが良いでしょう。でも余り大きいと、波に引張られたとき身体も持っていかれますので 、余り大きくないものをお勧めします。また、上部に網の目が付いたものもあります。魚など飛び跳ねるものをキープするにはこれが良いと思います。尚、ビニール製のロープは踏んだときに滑りますので 、ご注意ください。バッカンは無くてもバケツで代用できます。

  バッカンバケツ

9.目の小さな網

【場所の選定】

1.安全が一番、釣果は三番

天気が悪く海が荒れていたら絶対止めましょう。二度と釣りに行ってもらえませんし、事故があってもいけません。釣りは"安全"が一番で、"天気も良く"が二番です。釣れなくても子供との思い出はできるのですから。 また、家族で竿が出せる磯は概ね低い磯で、荒れている場合は波が上がる可能性が高く危険です。釣りはいつでもできます。気持ちにゆとりを持って行きましょう。

2.神奈川の磯遊び

1)安全で子供が飽きない場所は真鶴のカワウソの磯です。しかしここでも干満はキチンと把握して釣行して下さい。また、真鶴はそれ以外にも磯遊びできるところがあります。海側を防波堤で 仕切り、プールになっている黒崎という所があります。そこは安心して遊ばす事ができ、ウツボや小魚と戯れるのも良いでしょう。

2)米神の先(カケアガリ)良いのですが子供の遊ぶ場所が少なくて一寸飽きてしまう可能性があります。

3)早川にも(早川漁港A)いい場所があります。調度テトラで囲われていますので安心して遊ばす事ができます。 砂地です。磯釣りはここでは無理です。

早川の磯遊びポイント

尚、干満の時刻は必ず調べて下さい。戻れなくなります。

4)江ノ島はいい島ですが、深いところが多くかつ落石もあり大変危険です。 しかし、子供は小浜で砂遊びをするより、磯でいろんな生き物を見たほうが喜びます。従って、表磯の水道口の内側(略図G,H辺り)が良いかも知れません。しかし、くれぐれも目を離さない、ライフジャケットを着ける等の安全対策をお願いします。

5)城ヶ島は遠浅で砂地もあり良いと思います。

3.伊豆の磯遊び

1)なかなか安全な場所がありませんが、駐車場から近いヒナダン辺りが良いかもしれません。磯遊びはできませんが、近くには港があるので防波堤で竿も出せます。 また、ヒナダンの向かい側のハシダテ、昔はプール代わりに使われていたところがあり 、歩くのを覚悟すればそこもお勧めです。

2)更に歩く距離を覚悟するなら長作です。ここは手前側に大きな溝がありここで磯遊びが出来ます。しかし、30分は優に歩かなければなりません。

3)伊豆の帰りには是非伊豆高原駅に立ち寄って下さい。足湯がありますのでそこで温まり、やまもプラザ内でお土産を買うのも楽しいです。

4)釣りをしないなら潮吹き崎の伊東港側の磯は遠浅なので干満を確認し、干潮時に行くと潮溜まりにいろんな生き物や海草があり、お勧めです。駐車場 は有料ですが備わっています。更に川奈の与望手前の洞窟歩きも面白いかもしれません。

5)川奈のイルカ浜は海が穏やかです。海女の小屋も近いので海の幸も味わえます。

川奈のイルカ浜

4.大島の磯遊び

1)元町港から乳ヶ崎に向かうと磯は穏やかで浅いところがあります。しかし、反対方向は深く波も荒いので危険です。 指定された場所で遊びましょう。

【注意事項】

1.目を離さない

自分がウキに集中する余り、子供の姿を見失っては絶対いけません。 またご紹介した磯は小魚と遊ぶような場所で大人は満足できません。ですので、子供が主役でお願いします。

2.安全な高さの、さらにその上

干満の時合で想像以上の大きな波がきます。以前、伊豆の磯で子供と遊んでいた時にやはり想像以上の波がきました。運良く異常な波に気付き 、岩の上に逃げたので助かりました。 また、左写真の「安全と思っても」の写真ですが四角の枠辺りで釣りをしていて、休憩に上に移動したとき、少し上にあった荷物までも波に呑まれてしまいました 。

3.ライフジャケットの過信は禁物

粗悪品や劣化の恐れもありますし、浮かんでも磯の上に上がれないで岩についた貝等で怪我の可能性があります。

以前に友人の子供と私の子供が磯で楽しんでいた時です。私の息子は泳げないのでライフジャケットを着けていました。

あまりの暑さで友人の子供が海に入りました。私も子供にライフジャケットがあるから安心して入るように勧めました。しかし、息子は嫌がったので諦めましたが、友人の息子が波にもまれて手がかりの岩が掴めず、磯に上がれなくなってしまいました。何とかロープを使い上がって来たのですが貝類で傷だらけでした。

4.濡れた岩の上は歩かせない

凡そ子供たちの靴の底は薄く硬いゴムが貼り付けられています。これは磯ではよく滑ります。滑ってそのまま海の中へという事も有り得なくありません。危ない事をキチンと教えましょう。

5.磯のマナーを伝授しましょう

ゴミは袋に入れて持ち帰りましょう。親の行動を子供は見ています。手本になるような行動を、子や孫に伝えて行きましょう。

子供と磯遊び

1.タイドプールの生き物探し

   目の細かいタモを準備、磯の海老やメジナの子供などが取れます。

   海水をくみ出すバケツと、魚入れの二つのバケツがあると良いですね。

   小さな仕掛けを作ってさおではなく手もちで感触を味わうのも喜びます。

2.仕掛けを作って捕まえる

【ペットボトルで遊ぶ】

3.海の生物を育む、森の有難さを知る

 

4.貝類を味わう

  海の幸を味わいましょう。

  食べれない貝もありますので、十分注意して下さい。

バーベキュー編

何だか異質な内容に思われるかもしれませんが、凡そ釣り師は家族や友人のつき合いを犠牲にして、海に向かっています。そこでたまには皆さんへの恩返しや親睦を深める目的で 、こんなこともいいのではないでしょうか。

また、バーベキューに行く仲間は素人が沢山集まります。そこは子供と同じでやはり食べるだけではなく、釣れないと面白くありません。

【幹事の心得】

1.アルコールおじさん

その時の幹事の心得は、アルコールの入ったオジサンにはメンバーの誰一人として一緒に移動させては行けません。 また、オジサンが危険なところに移動しないようキチンと指導しましょう。

おじさんは自分の腕前を誇張したいが為に、確立の高い危険な磯に移動します。周りの人へも酒が入っていなければ気も届きますが、酔っていると自分の事しか見えません。 一緒の人が海に落ちても気がつきません。(勿論オジサンが海に落ちる危険もあります。)

注意!注意!

2.アルコール幹事

幹事は酔っ払っては絶対にいけません。その後の丘での釣りは自分だけの怪我ですのでかまいませんが、磯では他の人が被害者になります。全体を見極めましょう。

3.コマセの量

そして、釣師はみんなの為の刺身の肴を用意しなければなりませんが、ここでのコマセはいつもの半分で済みます。例えば、 普段が6時間釣行でコマセ10kgならば半分の5kgで十分です。殆ど持ってきた肉と焼きそばで時間が費やされます。

4.スペース

また、場所選びのポイントは余り囲われていない広々とした場所が、出入りが容易で誰とでも話せます。固定されてしまうと狙いのポイントに移動できないし、移動しても読み取られる恐れがあります。

5.参考

”お勧め”磯でのバーベキュー

A磯の判断ポイント

 ・荷物が多いので車から近い場所

 ・沢山の人が竿を出せる磯

 ・波、風の心配が余り無い磯

 ・時間が遅くても入れる磯

 ・タープが張れる場所

 ・網などが置けるような石があるところ

@磯でご飯

 

注)ビニール類は絶対燃やさないで持ち帰りましょう。磯に付いた燃えカスは景観を損ねます。