川奈の磯長作,波高,ブラサガリ ,与望島,潮吹崎、スズメ、オソロシ、馬の背、赤根、鵜根、ドウバシリ、平根、ゴロダイ |
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スズメ入磯人数 4名程度、水深 4m以下、駐車場から30分位、沖は東南東向き ベテラン向き、荒れた日絶対駄目 |
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スズメを上左方向から見る スズメを上右方向から見る スズメを上右方向から見る スズメAポイント スズメCポイント |
川奈の磯を全て歩いた訳ではないが、潮当たり
は良くて、隠れ根が多いものの、どこも浅いように思う。例外的な磯として『波高』と『長作』があるが、『スズメ』から続く『オソロシ』、『馬の背』は
岩が入り組んだ、浅い磯である。それは、城ヶ崎海岸のように、”根”が長く突き出た磯がないのが原因ではないだろうか。ここ『スズメ』は
川奈の磯の中では駐車場から一番近く、ゴルフコース脇もそれ程歩かなくて済むので、行きやすい磯ではある。とは言っても
、私有地を通る訳だから、それなりの覚悟と引き返す謙虚さが必要である。 川奈崎に向う途中の、小さな港で車は行き止まりとなる。その手前に未舗装の道路がある。途中に車止めの大きな石がある。そこを過ぎると段々と道が狭くなる。左手方向を見ると、木の間から”潮吹崎”が見える。潮を吹く場所があるので、その名が付いたと思っていたが、ここから見ると 、まるでクジラの姿だった。そして、その上には富士山が”どーん”と構えている。ここで引き返しても富士山が見えれば充分である。先日、若い二人連れとすれ違ったが、石に遮られた場所で折り返して帰ろうとしていた。折角だったので、『後少し先に灯台がある。そこまで行ってみたら』と教えた。この灯台も絵になるのである。尚、車はもっと手前の迷惑にならない場所に置きたい。ルールを無視した駐車は、何があっても文句は言えない。 さて、磯の紹介である。ひと昔以上も前に、この磯へ仲間と来た事があるが、その時はもっとスッキリした、カタカナの”ウ”の字をした磯だと思っていた。しかし、10年以上も過ぎて訪れると、この磯は複雑に岩が点在し 、一言で磯の形状を説明する事が出来ない。 そして、もっと深い磯と思っていたが何処も浅かった。 滑りそうな斜面をトラロープを頼りに下っていく。真直ぐ進むと右端のAポイントに向う。”ウ”の字と思っていた形状は、ひらがなの”え”の字の磯だった。 書きながら”ウ”と”え”とどう違うのだろうと自分でも思った。確かに頭の部分は横に長いし、左は切れていないので”え”の字のほうが幾分似ているのかもしれない。 釣行回数が少ないのにここが釣れて、あそこは駄目だと言えないので先客に聞いた話を紹介する。”え”の字の頭の部分、『スズメのハナレ』とでも呼ぶのだろうか?そこは渡船で釣り人が来るので 、一番釣れるのかもしれない。 確かに海を眺めると、海底には大きな岩が点在して釣れそうだった。従って、渡船者がいなければ、CとBから沖向いに攻める事が釣果に繋がりそうである。 次にAポイントを教えて頂いた。確かにひと昔前は、ここでしかメジナは上がらなかった。6人で釣りに来て、皆ハナレとの間のミゾや沖を攻めたが、ネンブツダイしか釣れなかった記憶がある。釣りを始めて2年目で 、何処が釣れるのか分からず、アチコチで竿をだしたが釣れなかった。夕方、黙々とAポイントを攻めていた友人に当たりがあり、彼は35cm程度のメジナを釣上げた。やはりここ は良いのかもしれない。 ここ以外にも北側に大きな磯があるが、ここよりも深さがない。従って釣果も余り期待できない。その更に先は、ゴロタになっている。何れも私の苦手な釣り場である。 |
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オソロシ入磯人数 4名程度、水深 5m以下、駐車場から40分位、沖は東南東向き ベテラン向き、荒れた日絶対駄目 |
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オソロシ右側 オソロシノハナレ オソロシ左側 オソロシ左側全景 オソロシ右側全景 |
さて、今日は新しい磯を探して川奈に向った。2月18日に沼津の人に、川奈で大きいのが上がっていると聞いてから機会を待っていた。ゴルフのプレーイが始まる前に着かないと迷惑になる。川奈に着いたのは9時頃だった。『諏訪市海の家』の広場に車を置いて歩きはじめると、おばあさんが『この先に止めれば楽なのに、わざわざ歩くのは大変でしょう』と、丁寧に駐車場所まで教えていただいた。エサヤのおばあさんも、この人も川奈は良い人が多いと思った。 さて、先回ゴルファーと目が合った灯台に到着すると、ゴルファーがまだ回っていなかった。ここは12番ホール辺りだから私の到着が早かったのかもしれない。邪魔にならないように急いで歩いた。13年前に行った 『スズメ』は通り越して『オソロシ』に向った。 斜面にはしっかりした踏み跡があり、そこを下った。ロープが張られていたが、最初はそれ程の事はなかった。中間過ぎから崖といってもいいような傾斜になった。安全のためかピトンが打ち込まれロープを固定してあった。こういう心遣いもあり難い。 『オソロシ 』という名前から、この磯は荒々しい波や、潮がガンガンとあたるイメージや、はたまたどん深で底など見えない真黒な海面の磯を想像していた。上から見る磯の形状は”ワニ”を 真ん中で切った、その後ろ半分(尻尾側)に似ている。磯の上はワニの背のように、ゴツゴツと岩が波を打っている。起伏は少なく、先端までなだらかに下っている。 このことは、ゴルフ場との高度差がいかに大きく、ロープで登る距離がいかに長いかを納得させる。辺りをグルッと周ると、竿が出せるのは下記の3ポイントになる。A,Bともに深さはそれ程ない。右のBがAより深そうだがそれでも底が見えてしまう。残念ながらCは波を被るので、常時竿は出せない。この磯の名前は先ほど の急峻な崖からきているのかもしれない。 今日は東南の風でBは向かい風になるので、Aの場所を選んだ。ここのサラシは左の『オソロシノハナレ』まで延びている。『オソロシノハナレ』もサラシが出来て 、二つがぶつかるところまで仕掛けを流した。13時の干潮に向けて潮が段々と引いてくると、この磯に沿うように隠れ根が現れた。その根回りも攻めた。 しかし、全く当たりがない。天気予報では微風だったが段々と強くなり、白波がたった。合羽の中を風が通り過ぎていく。寒い。11時過ぎ、早々に昼食にした。食後、西側の出っ張りの磯を調べる。やはり浅い。しかし、ここからスズメに向けて緑色の海面が点在してい た。 まるで沖縄の海の感じがする。海底が砂の所為だろうか。 その後、釣りを再開するが一向に当たりがない。ボラのナブラが近づいてきた。写真に夢中になり道糸が岩に絡んだ。ここで集中力が切れて撤退を決めた。 『馬の背』に向ったが、ここで滑って購入して1ヶ月も経たないカメラを壊してしまった。それ程この下りも急だった。ここは前方に島がありやはり浅い、攻めるポイントが少ない。先客も居るので、下まで行かないで折り返した。 美しい海面 |
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馬の背入磯人数 6名程度、水深 5m以下、駐車場から50分位、沖は東向き ベテラン向き、荒れた日絶対駄目 |
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馬の背左
馬の背先端
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いかにもつれそうな馬の背。前にある離れ磯との間に大物が入ってきそうであるが、釣果を聞くと、右側の釣り師が結果は良かった。30cmサイズが3枚との事。 |
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赤根入磯人数 5名程度、水深 5m以下、駐車場から60分以上、沖は東南東向き ベテラン向き、荒れた日絶対駄目 |
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ロープで降りる
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『馬の背』の右側の釣り座から凡そ3m近くの崖をロープで降り、ゴロタの浜を500mぐらい歩くと『赤根』の磯に到着する。ルートはひとつだけと思ったが、 『馬の背』へ下りないでゴルフ場からも行けるようだ。しかし、釣り人は気兼ねをするコース脇より、『馬の背』の釣果も聞ける崖を下りているようである。荷物を持って下るのは、結構危険で大変である。 ここは名前の通り岩が赤く、遠くから磯を見ると、上に垂直に突き出た岩が帆に見え、”和船”をイメージさせた。 『赤根』も『馬の背』と磯全体の構成は似ている。左にワンドや大岩が点在し、右側はそれらは無く、潮が直接あたる。そして、釣りのポイントは先端と右側になる。 左側のAの磯には以前に構造物があったようで、土台のコンクリートが岸に近い部分には残っていた。左は浅い場所なので船着場でないことは確かだが、ヒントはどこにも残っていなかった。Aに立つと岩が『馬の背』に向かって 点在している。古い昔は繋がっていたものであろう。従って岩が点在するところまでは浅く、切れたところの浜にゴミが集中して打ち上げられている。 Aは沖向かいで攻めるが、浅いので夕まずめを期待した釣りになる。 Bには磯ガイドの写真を見ると釣り人が写っていた。かつ、先日私が行った時もここに 釣り人が居た。一般的には一番のポイントなのかも知れない。ここはサラシを狙う。水深は余りなく3〜4m程度であろう。 本当に期待できるのはCポイントではないだろか。サラシもあり潮の流れも捉えやすい、右のワンドも攻める事が出来る。水深はもちろん四つのポイントの中で一番深い。そして、Dポイントは水深が余りない。しかし、川奈に慣れた人はここが一番と言っていた。但し、波を被りやすい場所なので荒れた日には入らないようにしたい。
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ドウハシリ入磯人数 2名程度、水深 4M位、駐車場から60分以上、沖は東向き ベテラン向き、荒れた日絶対駄目 |
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川奈鵜根入磯人数 2名程度、水深 4M位、駐車場から60分以上、沖は東向き ベテラン向き、荒れた日絶対駄目 |
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ここ『鵜根』は磯に直接下りることが出来ない。『ドウバシリ』の手前、または『平根』から磯伝いに入磯する。『ウネ』は富戸海岸にもあるが、『御根』と書き 赤ん坊の産着から名前が付いたとされている。さて、ここは上写真の通り正真正銘、鳥の鵜が居る磯である。 磯ガイドブックを見ると『鵜島』が記載され、インターネットで検索しても『鵜島』の名前が多く、この地磯の名前は見つからない。 特にダイバー諸氏のページが目立ち、その海底図を見ると根が200m近く延びて、先は砂地になっている。また青物も多く回遊し魚種は沢山見えるようです。それを裏付けるように磯のガイドブックでは『川奈の沖磯を代表する磯』と書かれてい る。 さて、地磯の『鵜根』ですが、初見では浅くて岩が海に点在し”釣れない、釣り難い磯”と決め付けました。ここはドウバシリから磯際に下りて移動し、大岩を越し磯に立つと、岩が点在します。そして、大きな岩 々を結ぶと『鵜島』まで繋がります。海図を裏付けるような長い根になっています。左右からの潮の流れはこれにぶつかり『鵜島』に向かいます。回遊魚たちも島を取り囲むように潮に乗って来るのでしょうか。 竿が出せるのは、ウミウシの姿に似た一番大きな岩(下図A,B)のところだけです。2から3名は入れます。深さは3m位 です。岩が多いのでサラシは発生しますが、期待できそうもありませんが、良く来る釣り人に聞いたところでは、タナヒトヒロで鵜島同様に大物が釣れる磯のようです。
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川奈 平根入磯人数 2名程度、水深 4〜5M位、駐車場から60分以上、沖は東向き ベテラン向き、荒れた日絶対駄目 |
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長作入磯人数 10名程度、水深 10M位、駐車場から30分位、沖は東向き ベテラン向き、荒れた日絶対駄目 |
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2000年の友人へのメールを記載しました。
CポイントからBを見る
Bポイント Cポイント
右端 E ポイント |
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4名で12枚の釣果でした。 30cmオーバーは全部で7〜8枚あがりました。 場所は長作で大物は全て左のワンド側です。(内4枚がFさん) 当初、Fさんを除く3人で沖向かいの左側ののこぎり状の場所(C,D)でやっていたのですが 私は二投と三投で子メジナとカワハギを釣り上げ、その後何も釣れなくなってしまいました。 しばらくするとOさんそしてTさんが掛けます。それを横目で見ているとFさんが絶好調との サインがDポイントのTさんから送られてきたので、Bのワンド側に見に行くと大物ばかりがタイドロープに入っています。 急いで場所を替えて沖目を攻めると、ウキがスーと引きこまれます。 竿を立てて寄せると素直に寄ってきましたが、タモに入れると結構大きなメジナでした。 その後、Tさん&Oさんも追加をしました。 12時を過ぎたので立ちながら食事をし(まだまだこの場所で釣れそうな予感がし ゆっくり食事をするのがもったいなかった) 仕掛けを投入すると又ウキがスーと入ります。 手に持ったおにぎりを一旦下において竿を立てて寄せます。 ところが半分ぐらい寄ったところでハリが外れてしまいました。 おにぎりを持っていて合わせがキチンとできていなかったのが原因です。 この後は子メジナを追加しただけでなにも釣れなくなってしまいました。 途中沖側に移って攻めて見たのですがフグだけでした。 追)30cmオーバーを釣ったときは全員竿1本から1本半でした。 Dポイント |
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ブラサガリ入磯人数 5名程度、水深 2〜3M以上、駐車場から20分位、南東向き、ゴロタ、 荒れた日絶対駄目 |
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目が覚めると、時刻は”444”のぞろ目、しかも刻まれたばかりだった。不吉な出来事を暗示しているようだった。
先週、城ヶ崎フィッシングで”ブラサガリ”の情報を仕入れた時、落ちて亡くなった人が居ると言っていた。釣り客ではなかったと 伺ったが、不安だったのでザイルとヌンチャクを用意した。
我が家の出発は7時、道は渋滞気味だった。伊東港の東防波堤を過ぎると、塔ヶ岳や三ノ搭が綺麗に見えた。 こんな景色は見ることがなかった。頂上付近に雪をだいた景観は、北アルプスのように険しい山々に思えた。
主人に、『来週来なかったら何かあったと思って』と言って 店を出た。109号線を川奈に戻る。その途中に車を止めて、竹林を抜けた。途中で分岐があり右に向うと別荘地に入った。後で分かったが、この磯になれた人達は右方から来ているようだった。
そして、川奈ホテルの標がある所に、下りルートがあったのでそこを進んだ。両手がふさがっていてこの直滑降は往生した。余り急なので後ろ向きで下りた。 すると少し広いワンドに出た。右は断崖で行くすべがなかった。
左に進むとロープが張ってあった。ここがブラサガリに違いないと思った。しかし、剣岳のように最初は2mのカニのタテバイそして3mのカニのヨコバイ が続いた。それを抜けるとタタミ8畳のスペースがあった。何れもロープが施してあり、ザイルは要らなかった。
南東に向った磯で正面に大島少し右に利島が見えた。左は正面まで根が続いて魚が入れない。真中には大岩、ここは右の潮を期待するしかなかった。しかし、 左からの波が流れを作り正面右の岩に仕掛けが絡んだ。
左のグループ(A、B)は4人で3枚程釣上げていたが、何れも30cm弱のサイズである。私の居るCポイントからは崖があり左のA、Bには移動できない。また急坂を登らなければならない。
12時過ぎに釣り人が来た。たぶん地元の人で、ここが好きな人かも知れないと、手招きしたが、挨拶もなかった。2回やったが完全に無視された。
結局、私はボーズ、右に居た人も何も釣れていなかった。ここは、あれだけロープをしっかりしている場所だから釣れない訳は無いと思う 。
時間経過とともにゴロタの釣りを段々思い出して来たが、”無くなっていいウキ”から”まあ無くなっていいウキ”、”無くなっても仕方無いウキ”、”無くなった ら困るウキ”まで4つ程根に取られ緊張感が無くなり帰路についた。帰りは直登で、息が切れた。坂の途中で立ち止まると、引力で段々と下がっていく 。何度か休んでやっと到着。
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ナミダカ(波高)入磯人数 5名程度、水深 5M以上、駐車場から35分位、東向き ベテラン向き、荒れた日絶対駄目 |
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長作の手前の磯で、釣行は1回限りである。凪いだ日しか入れない磯で、入磯は一旦長作のところまでゴルフ場脇を歩いて行くか、最短距離のクラブハウス脇を歩くかの2パターンで
す。 ここは名前の通り磯の高さより、来る波が高いので注意が必要で す。沖の岩には70cm程度の溝があり、ひとまたぎで行けそうですが荷物があると危険です。二人以上で釣行してください。
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ゴロダイ 一般の人は入れません入磯人数 4名程度、水深 5M前後、東南向きベテラン向き、荒れた日絶対駄目 |
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磯全体 右側の釣り座 左部分寝心地満点の釣り座 奥に見えるのはブラサガリ
ブラサガリから見た磯 オーバーハングを下りる 凡そ10mの上り黒いのがライフジャケット青い部分の上がハシゴ |
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磯へは森の中の急な下り坂をロープ伝いにおり、岩場にでると今度は落差5m強のオーバーハングをロープと梯子で下ります。更に2m位の岩を下ります。以前 城ヶ崎フィッシングの主に聞いた滑落事故はブラサガリではなく、この磯かもしれません。注意注意。 磯の形は円形で右側は崖になって釣りはできません。左側は浅いゴロタでブラサガリの磯が見えます。釣りができるのは正面向きだけですが、意外と広く4人以上でも竿が出せるようです。上段写真を見ると正面の10m位でしょうか 、根が二本入っています。サラシが正面に出る状況だと根にコマセが溜まり絶好のポイントを作ってくれます。 更に左側には沈み根があり、干潮時に頭を出すポイントもあるようです。 また、インターネットでダイバー情報を調べると水深20mでマンボウ等が回遊するポイントがあるようですが、上写真だけではどこか判断はできませんが、もっと沖 なのでしょう。 後日の釣行記から ゴロダイに向かう道は一旦道を登る。すると前面に空が広がり、トップに立つと雀岩に続く富戸の海岸線が見えた。右手には別荘があり、ベンチがその方向を向いていた。うらやましい程のロケーションである。そこから尾根道を下り始める。全く快適で、先輩たちが大変な途と話し、 準備した10mのロープは余計だと思った。 途中、倒木が行く手を塞いでいて、それを潜るとロープがあった。段差1m強の踏み跡が連続し、所々で岩が露出している。岩はすべり易いのでロープと幹に体重を預け注意深く踏む。しかし、滑った。肩の下を打った。痛かったが、集中力で飛ばした。更に続くロープ、凡そ7本 連続し高度20m位は下っただろうか、やっと岩場が見えた。 ここからはほぼ垂直6m、最初の2mは階段状の細いステップになっている。前のめりにならなければ問題はない。そのあとがオーバーハング迄の1.3m位、後ろ向きで足がかりを探しながら下りる。オーバーハングは10cmほど内側に入った梯子の頭に足がつけば、もう大丈夫である。固定されていないので揺れるがしっかりしている。3m下って赤い溶岩を下れば、釣り座は2m下の位置にある。 釣り座は広く10人位のグループでも楽しむことができる。しかし、磯の周りは全体に浅い。下図のAが満潮時で5m、Bは1m位深い。Aの先は段々と深くなっているが、その先には沈み根があり、4mくらいで根がかりする。Bも 同様に次第に深くなるが、やはり根がある。伸びるサラシの発生はA、Bの二か所、Aは左に突き出た根に向かうサラシもできるようだ。先輩たちの30 オーバーはその根回りだった。それ以外の水深は3mから4mで、底が見えている。 今回は長潮のためか潮があまり動かず、左に流れる潮がゴロダイに当たり沖にでていく。このときAのサラシに乗せたうきは、その流れに引かれるように右に移動した。左にブラサガリがあるので、この潮の流れがここの特徴かもしれない。 山元名人が磯を攻めるとき、海面の上と下を立方体に見立てさらにそれを細分化して、其々分けたエリアを順番に釣っていく。ここは深さが余りないので深く探る ことは少ない。先輩が沈ませで探ったようだが、相当沖まで遠投しないと根に掛ってしまう。 早速Aのサラシの中を攻めると第一投目から食ってきた。続けて同じサラシを攻めると今度は大きめ28cm、暫くしてまた食ってきた。サイズはアップしない。飽きてきたのでサラシの先を攻める。ここでも同じサイズ。Bのサラシを攻めても同じか若干小さい。先輩たちが先回攻めた左の突き出た根周りは 、今回はサラシが届かないので仕掛けを投入する気にならない。 そのうち沖目でネンブツダイが邪魔をするので、Aのサラシの中を攻めるが28cm、ここの磯は尾長が少なく殆んどが口太メジナだ。昼食をとりサラシの右の隠れ根あたりを攻める。またネンブツのよう にウキが少し沈む当たり、少し間をおいて合わせる。 竿が大きく曲がり、道糸が海に一直線に突き刺さる。ベールに魚の力が伝わり一回、二回と回転した。すわ反撃と竿を傾け強引に立てると、道糸は力なく上がってきた。三号ハリスが切れたと思ったが、ハリが取れていた。時刻は1時51分、同じところを攻めるがもうコメジナしか釣れない。(満潮 12時32分)3時近くなるとウキを 横に引っ張る当たり、上げて見るとサバッコ。 これで緊張の糸が切れて、転んで打ったところがズキズキと痛みだした。 帰りは上り、オーバーハングを越えてほっとしたらバケツが岩場に落ちた。このまま帰ろうかと思ったが、ハシゴを下りてまた上りなおしである。今度こそホッとして、咲いていたスイカズラの花を口に含んで蜜を頂いた。そしてロープにつかまりながら、朝来た道を引き返した。 ダイバー達が伝説のポイントと呼んでいる場所は、目印になるブイがあるので 、それを探しました。丁度ぶら下がりの沖100m位の位置、ここの磯から150m先でとても遠投できない距離でした。
磯全体 |
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与望島入磯人数 4名程度、水深 3〜4M程度、駐車場から15分位、北向き 荒れた日絶対駄目 |
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Cポイント
Cポイント
Bポイント
Aポイント左
Aポイント
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小田原を抜けたその先はハゼが真赤に染まり、ススキの穂が銀色に輝き、シデやニレ類等が黄色く色を添えている。この景色だけでも十分に満足だった。熱海に入ると赤い色合が更に 際立った。曽我浦大橋を渡ると反対車線の土砂避けの建造物が、真紅の蔦に被われ歴史のある洋館のように見えた。車をその先の駐車場に停めて、歩いて戻 り写真を撮った。 携帯の小さいレンズは、思った程の色が出ない。少し悔しかった。橋脚下の二ツ根を見ると釣り人が居た。渡船で渡ったようだ。 Mさんが風邪でダウンし、今日も一人釣行となる。今は大嫌いな蛇が出ない時期、新しい磯に行こうと川奈下に向った。ここは釣りを初めて2年目に、仲間7人 位で行った事がある。しかし、既にひと昔以上前、記憶は殆ど無かった。その時釣れていれば何度か竿を出したが,釣ったのはOさんだけで、後はネンブツダイに手を焼いた。 配合エサはいつものエサ屋で購入し、川奈に戻り漁協前の釣具屋さんに寄った。情報仕入れを目的に、付けエサを購入した。応対に出てきたのはおばあさんだった。でも、しっかりしていて私の問いにキチンと応えてくれた。配合エサの種類は少ないが付けエサはマズマズ。店内にはカップラーメン用のポットもあり、家族 フィッシングには十分であろう。 さて、記憶と教わった情報を元に”川奈のスズメ”に向った。車が通れる位の道幅から段々と細くなり、最後はヤブカキの状態となった。すると灯台下に出て、右に曲が ったらゴルファーと目が合ってしまいました。今度は左に進むと崖の上だった。これで進めなくなり、退散する事にした。記憶ではゴルフ場は歩いていなかったと思ってたが 、目の前に11番ホールがあった。これはプレー前に来ないと迷惑千万である。 また、富戸・城ヶ崎に戻るのも億劫なので熱海の防波堤に向かう事にした。しかし、途中、目に入った磯が気になり車を止めて向ったみた。釣り人も多いが、それ以上に道具が置いてあるようだ。そしてアジをポンプで生かしているのを見ると殆どがイカ狙いだ 。 更にその奥を進むとゴロタにでた。満潮時は通れないような場所を過ぎると、右手に釣り人が見えた。 あそこなら湾になったここでも釣れそうだと思い進むと左にも磯(下記図A )があった。荷物を置いてAに向う。ここも満潮時は渡れなくなりそうである。先客が二人居て挨拶をする。 親切な人で『場所を空けるから、そこで右を攻めれば』と言ってくれた。右側も深く、その人が先日測ったら6ヒロあったとか。更に彼らが攻めていた左では、先週何回かバラシたようだった。お言葉に甘えようかと思ったが、今度は 少し若い方が、『あの先端でも出来るけどロープで登らなければならない』と、Bポイントを指した。そこに行ってみたくなりその場を去った。 回り込むと、当初行こうと思ってた磯は島になっていた。そして先ほど聞いた場所は確かにロープの登りがあった。ロープで登る高さは2m程で右側は崖、海まで7m位ある。高いところが苦手な人は止めた方がいい。私も苦手だが、好奇心が強かった。先ずは荷物を置いて登る。左正面に岩がありその周囲は深い。先端はらくだの背中のようになり、二名は楽に竿が出せる。 波を被る事はなかったが、足元近くまで波がくるので安全第一で先端を諦め少し手前に釣座を設けた。そして、島との間は終始サラシが発生している。島に渡船した人がそこを攻めていた。 時刻は正午になり、食事をしているとCポイントの人がやり取りを始めた。余り釣りなれていない様だが、堂々と35cmをキープした。やはりサラシは釣れる。 食事も終え、コマセを作り釣りの開始である。前にある突き出た岩の周りを攻めた。13時15分、遊覧船が来た時にウキが沈んだ。最初は根掛りだと思ったが、グイグイと引張る。強い引きだった。しかし、最初だけ で直ぐに浮いてきた。遊覧船からの視線が気持ち良い。しかし浮き上がったのは赤い魚体、またしてもアイゴだった。その後は下記の魚種、満潮1時間前に 退路が心配だったので引き上げた。 ここの磯は、深く、潮の当たりもよく、貴重な北向き磯であり今後は通ってみたいと思う。
AからBとCをみる
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潮吹崎入磯人数 4名程度、水深 5M以上、駐車場から5分位、東向きベテラン向き 荒れた日絶対駄目 |
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Cポイント Aポイント
Bポイントでヒット
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今は昔、ようよう釣りが分かりはじめた頃に、この磯で竿を出したる。親子で来ていた人が付けエサを忘れ、私がオキアミを差し上げた。そのお礼に煙の出る鉄板から 、焼きそばを頂いた。ここは、そんな昔の思い出がある。釣果はベラ一枚だけで、この磯はカドカケと余りに違い魅力が感じられなかった。それから ひと昔以上過ぎ、あの時の子ももう立派な成人であろう。そして、私も磯に通い続けその良し悪しは凡そ分かるようになった。(時たま見間違いもあるが) 潮吹崎の『崎』を”漢字源”で調べると、『平均を欠き傾斜した山や山道で、日本で”みさき”の意に用いるのは、平均をやぶって特に海中にいびつに突き出した陸地 』を表したものらしい。 女性の”みさき"という名前には気をつけたい。さて、着いて暫くはこの周囲を歩いてみた。先ずは展望台で、ここは確かに”崎”に恥じない急峻な頂にあった。時計の高度差は50mもあった。そして潮吹き岩へ。これは どれがそうなのかよく分からなかった。先端の磯は何れからも見えない。 先着の車は二台、釣り師の車だった。駐車場を右に回り込んで磯に下りる。与望島方向から見たときは一人だけだったが、見えないCの場所にも釣師がいた。 空いていた磯は図中Bの位置、以前はAの更に内側で竿を出したから、ここは釣れなくて当たり前。夕まずめまで待たないと望みはない。A及びCの方々に挨拶をして入る。ここは全て磯が低く 、その中でもBは一番低い。CもAも似たり寄ったりで、Aは1m位高いが大波が来れば何処も大差なく危険である。準備をしている間にも段々と潮が上がってきた。退路が確保できるか確認する。初めての磯では必要な仕事だった。調度真上の青いマークのところからAの後ろに抜けられる。これでひと安心。 満潮近くになると足下まで波が来た。青いマークの上に移動する。ここだと更に2m上になり先ず大丈夫。Cに居た人たちは危険と判断して湾内に移動した。いい判断である。 安心を確保して釣りに集中する。目の前のサラシの左にコマセを投入する。ウキはサラシに載って左に流れるが、20m先からは右に流れた。 しかし、Aの遠矢ウキの人が言っていたように10cm程度の小さいメジナしか食ってこない。でも不思議だった、ハリは相変わらず11号である。種類は3回前からイガミがなくなり 別の種類に変えていた。このハリの所為か、コメジナが驚くほど多いのかは、分からない。 二枚ほど米メジナ(米粒のように小さい)を釣り、根際に投入した仕掛けがゆっくりと沈んだ。根掛りと思いゆっくりと巻き上げる。すると、イトがピーンと伸びると 、竿先にゴンゴンと当たりが来た。少し大物でタモを探す。しかし、あわせをしなかった為バラシてしまった。多分ブダイだったと思われる。 今日はクリスマスイブ、クリスチャンでもないが早く帰ったほうが奥さんのご機嫌はいい。立ちながら昼食のパンを口に入れる。 食事が終わった頃から遠投に切り替えた。そんな時だった、30m位先でウキが消しこまれた。でかいと思ったが素直に寄ってきた。25cmの尾長メジナだった。その後も、手石島方向に遠投し2枚上げて終了した。 左の沖にある岩の周りを次の機会には攻めて見たい。大物を期待させる磯だった。 |