八幡野の磯

カンノンガ根,イガイガ根マル根大島ヶ根ナガ根オトジロウ

入磯の状況を確認するには長根に立つとイガイガから天馬尻まで見渡す事が出来る。長根には別荘地から直接いける道がある。

東伊豆全体図

カンノン(カンノンガネ)

入磯人数 8名程度、水深  5M以上、駐車場から10分位、調度よい釣り座、一般者向き、南南東

カンノン右全景

先端Eポイント

先端Cポイント の釣り人

 

カンノンの天然記念物、『ポットホール』

カンノン左

 

『城ヶ崎海岸』と呼ばれる南東向きの磯が終り、前回の大島ヶ根から『八幡野』と称される南西向きの磯になります。車での経路は伊東川奈八幡野線(R109)をバス停「蓮着寺口」を右折、そこが『八幡野』の入り口 です。

そして、今回のカンノンガネや大島ヶ根から長根迄はその先にあるイガイガ駐車場に車を止めて磯へ向います。自然研究路を五分も歩くと海岸に出ます。正面は『イガイガの磯』左に『カンノンガネ』 、その先に先回紹介した『大島ヶ根』が見えます。 一旦立ち止まり、先端及び左右の入磯人数を確認して向かいます。

イガイガと、この磯の形は右手の親指と人差し指に似て、あたかも横からものを掴もうとする指を上から見たようです。もちろん親指はカンノンガネで、他方はイガイガになります。掴もうとしているところにサラシが発生し、メジナはそこにいます。そして指と指の間はワンドになっています。トベラの花の香りを楽しんで、凹凸 した小岩の間に注意深く足を置いて進みます。

カンノンの先端部は狭く、2名が限度です、左右は共に各4名ぐらい楽に入れます。総勢で10名以上入れるので、仲間でワイワイやって楽しむならここは最高です。磯の大きさとそれに見合った釣りポイントの多さがここの特徴です。そして磯釣りに調度良い高さは、高度感がありません。大島ヶ根やイガイガで風がさえぎられるので殆どの風向きで影響を受けません。然しながら、ここはその便の良さ、釣果、大勢で楽しめる事等から釣り師が絶える事がありません。平日でも釣り人は入っています。

従って年中コマセが入っていますので魚種も豊富で、夏場はカツオ、シーラが右ワンドの中まで入ってきます。イシダイも釣れますが、殆どがフカセ釣りのメジナ狙いです。稀にカゴ師も来ます。そして、イガイガとの間では大きなウミガメが姿を現した事もあります。

磯の先端及び右側は深く左側は先端と比べると浅いようです。ここのベストポイントは先端になります。左と右の根際にコマセを入れ、左のコマセが上り潮に乗り、右のサラシのコマセとぶつかるところがポイントで、地元若者に”メジナはあそこしか釣れない”と言われた事もあります。しかし、潮が沖や左に流れた時は 左側でも釣れます。

左ワンド側も左に流れる潮の場合や入り込む潮の時は先端以上に大物がヒットしています。そして右側の磯は出来たらやりたくはない場所です。ここしか無い場合はマルネを覗いてから入磯を判断します 。時折カツオやアイゴ、ブダイなどが釣れますが一発勝負です。出来るだけ先端に近い場所で竿を出して下さい。但し、荒れている時はこのワンドは馬鹿にはできません。メジナが入りこむ事があります。

トイレや飲料水の自販機はイガイガ駐車場まで戻れば使用できますので、女性でも楽しめます。ここでの磯遊びはできません大島ヶ根(ゴロタ)まで歩くようになります。

カンノン全景

イガイガ根

入磯人数 5〜6名程度、水深  5M以上、駐車場から10分位、一般者向き、南南東危険

イガイガ,マル根MAP

マルネから見る 右の釣り座

右の釣り座

左先端A

左の釣り座A

右先端 B

右中央 D

赤はAの先端

Aの後ろ(黄色)は少し下っているので注意

 

前回、カンノンガネとの地形を右手の親指と人指し指で説明しましたが、人差し指にあたるこの磯はなだらかに海へ傾斜している前述の磯と違い、指を90度横に倒した形で周囲3方が垂直に海に落ち込んでい ます。
従って海面までは高さがあり、高度感のある磯です。唯一、無理なくタモが届く場所は先端右(爪の)部分になる。ここはツメを縁取るように、海面から3m位の所がテラスになり、先端 (図中B)は平でもっとも釣り易い、手前(図中D)は少し高いので荒れた日はここが逃げ場になる。

右先端に入れたら、先端のハエネの際が攻めるポイントになるが、サラシに乗せて右沖側に流してもよい。しかし、ここは先端から駆け上がる波に十分注意をして欲しい。

そして、少し下がった場所(図中C)は根際がえぐれて且つ*深く、ここも好ポイントである。マルネ側に流れる時は余り良い潮ではないが、40cm以上のメジナがここに悠々と浮かび上がったのを目の当りにした事もある。少し沖目も ポイントで80cmのマダイや、釣友が大釣りしたのがこの場所である。

*石狙いで最近竿を出したら11〜13mもあった。

更に下がり一段高くなった場所(図中D)は、当て潮の時にポンポンと形ものが上がった。釣り人もまた上手く、道糸を垂らさないように操作し、当たりを確実に捉えていた。

そこから一旦低くなり、又少し登った所に釣り座(図中E)がある。一度だけ竿を出したが、前のめりに傾斜した場所で、タモも届かないのでそれっきりになっている。ここは絶えずサラシがあり、如何にもグレが釣れそうだが、小物の実績が多い。

先端左(図中A)は2ヶ所程竿が振れる場所があるが、何れも磯が高く、且つ手前の場所は前面が傾斜している。また唯一タモが届く、最先端部は一辺70cm程度の三角形の場所で沖に流してマダイを釣った事もある。しかし、波が来た時に、逃げ場が無く危険な場所である。

この左側はノリ名人の沼上さんに紹介されたこともある場所だが、イガイガのサラシが大きいと、"あっ"と言う間にカンノンの先端に仕掛けがに流されてしまう。そして、高い釣り座だが先端からの波が這い上が り、潮を被った人も居た。波の状況を良く把握して、十分な安全を確認した上で入磯をお願いしたい。

尚、先端前面はハエネが大きく伸びてフカセは釣り難く、カゴ釣り師達の専用釣り座である。上手い人が多いので、初心者は迷惑を掛けるので、別の場所で練習した後でここに立った方が良いと思う。

トイレはイガイガの駐車場、飲み物のも近くに自販機がある。しかし、子供達を遊ばせる磯場がないので、大人の釣り師の専門の場所である。

<2000年9月16日友人へのメール>

先々週に入れなかったイガイガの右側が本当に好ポイントかを確認をする釣行でした。

11時に駐車場に到着し、目的のイガイガ右中央側に行くと、調度空いていたので両側の方に挨拶し、急いで荷物を下ろした。マルネ方向に向かって右に1名、 左側はOさんが好結果を得た先端付近と中央付近に1名。潮はマルネ方向にゆっくりと流れていた。コマセは根際のみに投入する。

この場所は足元がえぐれていて、ここに何か居そうな感じだが、サラシが切れた時に見るとそれほど深く無いのが分かった。 仕掛けはやはりハリスウキで、ハリスの長さは竿1本から始める。

今日は久し振りに1.5号の細ハリスで終日攻めた。最初に釣れたのはダーツ次もまた、そして大きめのアジまたアジ。少し沖目を攻めると上記の通り、しかし向かい側のマルネの右側では若者連中が (目的は団体旅行で素人が多い)ぽんぽんと上げる。

そのうち、太陽が出て暑くてやりきれない。サラシにのせて右側の人の所を攻めると28cmくらいのが釣れる。 少し沖もコマセをかぶせるとサンバソウ(石鯛の子供)や子メジナがつれる。 しかし、それ以上は釣れない。

15時過ぎに潮が変わった。沖(左)から押し寄せる潮になり、私の左でやっていた人(大きな緑色の沈ませウキ)が私の前で(私が攻めていない少し沖)上げ始めた。

全て30cmオーバーだった。 16時頃に悔しいので仕掛けを替えた。ハリスウキ仕掛けを使う以前の、GREX遠投ウキでタナを竿1本で作る。ガンダマは真中とウキから1m位のところに2個、ハリは6号。やはり根の近くに投入しコマセを おお目に投入するとウキがスーと入る。

合わせると根に突っ込む、その1回を我慢すると意外と素直に浮いてきた。 サイズは35cm位で、まずまずだった。

更に17時頃になると潮目が自分の前からワンドに流れてきたときだった。突っ込みを我慢して浮かせようとした瞬間にハリスが切れてしまった。

 コマセが数投分になったとき、また当たりがある。突っ込まれて海面と竿が水平になり 体制を立て直そうと道糸を出して糸を張ったときにまたハリスが切れてしまた。

予測  ここのポイントは潮がトヨネ方向に流れるときはその方向に根が無く、多分隣の丸根の先まで流されてしまう。だから正面からの当て潮と左からの潮の時が一番良いようだ。

マル根

入磯人数 4名程度、水深  5M以上、駐車場から10分位、ガケを下りる、ベテラン向き、南南東危険

マルネ全景

マルネBポイント

C,Bポイント

Dポイント

Eポイント

Fポイント

マルネFポイント

 

イガイガ・カンノンに釣り人が多く、自分のスペースが無い時ここで竿を出した。
ここマルネという逃げ場があるので、イガイガ・カンノンへの釣行が増えたのかもしれない。
 
マルネの釣り場は船首を左にした船をイメージした方がわかり易いかもしれない。
最上部の操舵室の後ろの航海船橋甲板、そこから下がった旅客室の遊歩甲板、
更に下がった船首甲板部分で構成されている。

この磯でフカセが安全・楽しく出来るのは左側1箇所(船首部分)になる。足場は凹凸で3人位しか入れない。また、駐車場から来て、磯へ下るには大きな段差をクリヤーしな ければならない。足に自信がないと下りる事はできない。
段差は3箇所あり、最初(航海船橋甲板)は1m、続いて(遊歩甲板)1.2m、さらに最後(船首)は1.5m位ある。其々にステップはあるが滑り易い。

一番上の場所はもっぱら石物師が陣取る。その下はフカセも出来なくないが、スペースが狭く
サラシが左右から生じ風が強いと道糸のコントロールが難しく、タモは当然届かない。
下段右側は波を被るので凪いだときしか入れない。
下段真中部分も満潮近くなると波を被るので、最悪の退路は左の崖をよじ登って帰ることもある。

ここの先客の有無はイガイガネの途中まで行って確認する。先ずはカンノン、そしてイガイガ右左、どこも空きがないと最後にマルネを覗いて見る。

左先端に場所をとり、攻めるポイントは潮の流れによって三ヶ所、サラシは前の二つの隠れ根と、イガイガ中央部分から出来るサラシがある。左の潮の時は左の隠れ根で発生するサラシに乗せてイガイガネに沿って出来る潮目を攻める。沖から入ってくる流れはイガイガ中央のサラシ付近、右に流れるときは隠れ根で発生するサラシの先端付近が攻めるポイントになる。

穏やかな日で右側先端に入れれば右の根で発生するサラシに乗せても面白い。ここは長根方向40m先にマルネに沿うように縦長の根がある。ここも面白いポイントではあるが、 波が上がり危険なので滅多に入れない。

4月27日の釣行をメールで頂いたので記載しました。

AM1時相模原集合予定であったので行ってみると 、S氏が来ていなかった。 O氏の話によると三週連続の遅刻で、自宅まで行くこととなった。 自宅に向かう途中、やはり寝坊したとの事で20分遅れの出発となつた。

途中『山哲』に寄り付け餌コマセを仕入れた。本日のコマセメニューはグレパワーV9.グレパワー遠投浮かせ・オキアミ3キロである。

イガイガ根・カンノン根・マル根を覗いて見るとマル根が空いていたのでマル先端へと釣り座を取った。時計を見ると6時30分頃であった。

タモを出し、コマセを作りコマセを投入し沈み具合をみたら仕掛けは全遊動スルスルで攻めるのが良さそうであったので竿を出し、仕掛けを作り投入した。 しばらくすると手応えを感じ25p位のメジナが釣れたので今回作った仕掛けが間違っていないと感じガンダマを流れに応じ追加した。

6時位迄竿を出した結果、手のひら〜36pのメジナ10枚位を釣ることが出来た。今回S氏にウキを貸して同じような仕掛けでやはり手のひら〜32pを手にしていた。

 

<判断>

ここの場所は時期に大きく左右される様で、夏場は右側が良く数も上がる。一番安定しているのは左側で自分の好きな場所である。イガイガからのサラシに乗せて足元の根際を攻めたり、先端左のサラシに乗せてイガイガの際を攻めたりする。概ね沖からの潮と右からの潮が良いようだ。 中央はいつもだれかが入るので自分は攻めた事がないが上記記事は先端を攻めたTさんがくれたものでここが一番釣れるかもしれない

最上部、そこから下がった中段、
更に下がった部分と階段状に釣り師が楽しむ

ナガネ(長根)

入磯人数 5名程度、水深  5M以上、駐車場から15分位、少し高い所からの釣り、ベテラン向き危険

長根右側の磯

先端Dポイント

長根左側の磯

長根へは白いウサギの前の家の右側を進むとイガイガ経由より僅かに近道になります。07年12月、通れなくなりました。

森を抜けると長根の磯は一見イガイガ根の形状に似ている。左側が落ち込んで右側はテラス状に突き出た磯である。誰しも 、右に入ろうとする。しかし、磯が低くかつ海底の形状で波を被る事が多い。 左側は磯が高くタモが届かない。フカセはロープを使って下る事になる。これが長根にフカセ師が来ない第二の理由である。勿論、一番は駐車場から遠いのが縁遠くなる訳である。それも少し短く出来るルートがある。

この磯はイガイガから見えるが、右側の入磯状態までは分からない。従って、ここは田中磯やトヨネの逃げ場として考えたい。ここから各磯は丸見えで、人が居ればここで竿を出すようにしたい。

先端に近い図中Eは前の根で波が上がり先端を巻き込んで来る。F、Gもハエネがあり、そこで波が高くなる。

********

いつものメンバー三人で出発、既に先発のOさん達は3時に出発している。15分遅刻した私は間接的な言葉の攻撃(もう良い磯に入れないとか、釣り時間が短くなった)を受けながらも冷静に小田原厚木道路を飛ばした。

途中で先発隊に連絡をいれると既にイガイガもカンノンも一杯で逃げ場のマル根も人が入っているとの事。しかし、二人は入れるスペースを確保してあると報告があった。3人で行くのに2人分とは−−−−

その時から自分は別の磯に行こうと決めた。磯につくとやはり満員御礼、入れるのはカンノンの左とマル根の左側だけだった。二人を確保された場所に置いて自分のスペースを探す。トヨネに行こうと歩いていたが、途中の”なが根”を覗くとカゴ師とフカセの2名しかいない。初めての”なが根”の磯、フカセの出来る場所を探す。するとここはイガイガに形状が似ている。右側は1段下がったところにやや平らなスペースがある。左は切り立っているがタモの届きそうな位置まで下りられるのが2箇所、しかし各場所 (A,B)とも一人が立てる程度である。先端(C,D)は根が5メートル位沖までありフカセは出来ない。
右側にロープを伝って下りた。しかし、ここもせいぜい二人で、海底の地形の影響で波が這い上がってくる。まず波がこない高さの場所(E,F)で釣りを開始する。もちろん、もしもの場合を想定し、下りてきたロープにバッカンなどを結んでおいた。

本日はコマセを4時間分しか購入していない。最近は余り集中する事ができないので、それで十分。しかし、その分魚が寄せられないので結果がでない。釣れるのはスズメダイのみ。初めての場所でポイントも分からない。先客のフカセ師にポイントを聞いたがその人も初めてで分からない。ゆっくりと1時間かけてイガイガ等を眺めながら昼食を頂いた。当初行こうとしたトヨネも人が一杯だったが面白い事にポイントの先端と右側には人が見えない左側に6名も居る。

後からきた左のカゴ師に動きがあった。『石ダイ』と聞こえる。確かに上がったのは45cmの石ダイだった。それを見て頑張ろうと思った。日没が17時、あと4時間だったがコマセは殆ど使っていないのでこれからはいつも通りの釣りができる。

2時間攻めた15時過ぎ手前に投入した仕掛けが少し沖にながされウキが見えなくなった。竿に当たりがきた。28cm位の尾長メジナだった。それからまた2時間近くたった16時40分ころやはり沈ませた仕掛けにこつこつと当たりがあった。あわせると先程のより引きが強い。これは33cm位。その後は暗くなってきたので納竿した。

<判断>

イガイガ、カンノンに比べるとやはりコマセも入っていないのでなかなか好結果は得られなかった。しかし、後日左側に入った仲間がビッグサイズをばらしているのでひょっとすると良形がいるのかもしれない。

大島ヶ根

 

入磯人数 2名程度、水深 7M以上、駐車場から20分位、ガケをロープで下りる、超ベテラン向き.お勧めできません危険

 

白い線がBへの経路

Bの釣り座

オーバーハングの岩

Cの釣り座

Dの釣り座

Aの右釣り座

 

 

イガイガ根から日蓮崎を眺めると、カンノンガネの先に海鼠(なまこ)のような大島ヶ根が見える。海鼠のようにトゲは出ていないが、それに似たゴツゴツした岩 で覆われている。そして、先端と付け根部分は海鼠が小さく縮まった時の頭とお尻のように急に落ち込んでいる。

 まさかあの先端でフカセが出来るとは誰も思わない。大物を狙った釣り師が 危険を承知し、あの絶壁に近い磯に夢を求め、足を向ける。

 自然研究路を東に向かいカンノン浜を過ぎると階段になる。そこを越え大島ヶ根に平行して進む。暫く進み、大島ヶ根の左端が右肩に見えるあたりに根に向かう踏み跡が見える。夏にはフキの花に蝶が群がりとても和やかである。

 さて、ここは夏から秋に掛けては石物師が高い所から仕掛けを降ろすが、フカセは滅多に見る事がない。ここのフカセの釣り場は4箇所になる。先端と右側の先端付近とその後方、それに左のゴロタ場である。前述の通り何れも釣り場としては危険な所で、余りお進めは出来ない。特に先端側はロープが無いと下りられず、落ちたら上がる事が出来ないほど、海面とつり座の岩面は垂直になっている。

 ゴロタ以外の釣り座は最初に岩登りで始まる。そこは鉄棒が2本入っていて足場の確保は可能、そして荷物はロープを利用して引き上げる。根の上からはカンノンやイガイガ、それに大室山も望める程眺望が良い。

 先端部分の釣り座は4m程度の崖を下りると釣り座が左右に分かれている。何れも2名は入れるが左側はサラシが幾分右より強く大きい。そして両方とも底は見えないほどに深い。また右側先端の磯はオーバーハングになっている上、波が岩を洗いつるつるしている。高さは3m位であるが鉄棒が1本だけで打ち込んである。 もう一本は朽ちている。釣り座に立つと、下りてきた絶壁が続くように深い。そして右側の根元付近は1.5m位下りるようになる。下から回り込む事も出来る。 ここは前にある島の周りや、左のサラシの中を攻める。入磯は各磯共2名程度が ベストである。最後に左根元のゴロタだが大きな岩に上がって釣る事になるが、ゴロタ嫌いの私は一回も竿を出した事がない。

 夢を壊すようだが、ここの釣果は何れの場所もそれほど優れていると聞かない。 ここで無理をするよりカンノンガネのワンドで竿を出した方が釣果が高いかも しれない。 事実私もここでの釣果はサンノジとコメジナだけの釣果である。バラシも2回 あったが多分サンノジだったと思われる。地元のオジサンにここの実績を確認したら、私の数回の釣行結果と変わらなかった。

大島根を攻め度いと思う人は、絶対2名で行動してください。荷物の受け渡しや、もしも落ちた場合の対応も出来ます。そして、カンノンから見てロープの有無と、使う際は結びを確認して下さい。また、鉄棒は錆が発生していますので、これも確認の上使って下さい。

釣り座は最大でも3名位しかはいれません。また、左から波が這い上がりますので荒れている時は絶対入らないように願います。

オトジロウ

 

入磯人数 2名程度、水深 5M程度、駐車場から20分位、ガケをロープで下りる、超ベテラン向き,お勧めできません危険

唯一の釣り座先端右側

オトジロウの釣座

写真右側が攻めるポイント、手前には根がある

オトジロウの名前はこの岩の所為か?

オトジロウ先端

城ヶ崎フィッシングに行って、”シンノリのような磯”が無いか訪ねたら、この「オトジロウ」の名前がでた。私の辞書 には、人が知らない(行かない)深場は、超大物が釣れると言う意味になる。しかし、この磯に立ったときは、”知られていない磯"の言葉しか該当しな かった。、とても釣れそうにない磯に思えた。

イガイガの釣りからの帰りに寄ったが、釣り座が分からなかった。主人に再度確認すると、先端の右に入ったところと言われ、Bポイントが釣り座と分かった。しかし、手前まで根があり 、余り深そうではなかった。でも、ここで先日45cmのメジナが上がったらしい。

後日、出掛ける時にはフタマタへ行こうと思っていたが、東側の定置網が何度も頭の中に浮かんでは消えた。網が有ったらやっぱりメジナ の魚影は薄くなっているのではないか?

結局、エサヤに着いた時にはフタマタは消え、行き先はオトジロウか田中磯に替わっていた。秋磯になり、釣り客は多い。イガイガ、カンノンともに目一杯入っている。

 

長根とオトジロウは同じ分岐路にあった。長根の方は5人ぐらい居るが、私の行き先は幾重にもあるくもの巣が、人の居ないことを教えてくれた。 風が無いので、波風に弱いオトジロウを攻める絶好の日である。高さ5mの崖を下りる。下りれなかった場合の用心に荷物は置いてルートを確認する。すると写真下のルートを行けばロープが無くても大丈夫だった。

 

オトジロウの左は長根とのワンドになり浅い、先端はハエ根が10m位伸びている。攻めやすい場所はやはり右側(Bポイント)の下りたところだけである。しかし浅い、二ヒロで攻めてベラが掛る。本当に45cmは此処で上がったのか疑問だった。1時間攻めていると南風が出て 、更に強くなってきた。調度その時 、田中磯のグループが磯を洗って帰るようだったので、この磯を諦めて移動した。浅いのでやはり夕まずめがここのベストなのだろう。

オトジロウを下る (中央は伸ばしたタモ)