ミツマタの戸沢ノ頭(遠見山)

4月10日、ミツマタを求めて戸沢ノ頭に向った。山の相棒Tさんは未だ転んだ際の打撲で左手が痛いとNG。一人で知らない山は不安だった。

インターネットで検索すると、『誰も知らない丹沢』のページがトップでヒットした。やっぱり地図に無い丹沢はこのページに頼るしかない。

中川橋を渡るとインターネットでみた登り口(写真右上)が直ぐにあった。(9時50分)やぶかきに不安があったが階段を上がると、早速やぶに突っ込んだ。しかし、直ぐに杉林 が出現した。

何故にミツマタに執着するのか?自分なりに考えて見ると、6年間も丹沢登り、この群生があることを知らなかった事と、この黄色い花が一斉に咲く林に立って見たい思いに駆られる 事が原因なのかもしれない。

杉林は黄色と赤いテープを目印に移動した。最初は発見が簡単だったが、段々と分からなくなってきた。登りは杉林の真中だったがテープに誘われて右端に寄っていた。そのうち目印も分からなくなr、踏み跡だけが頼りになった。靴跡に杉の落穂が少しあったので、昨日に誰か歩いたようだった。踏み跡は右に寄っていた。そして二段目の左写真の笹やぶに近づいた。(10時10分)良く見ると笹を掻き分けて歩いた跡があった。

ここはテープで完全に左へ遊動されていた。下山時に分かったが、最初から 左側の谷沿いを進んだ方が良いようである。笹を進むと四本の太い杉が並ぶ場所に到着した。(写真2段目右)

ここではミツマタ(写真中央上)やアブラチャン、それに山桜が迎えてくれた。(10時20分)しかし。これからもこの笹薮が続くと思うと気が重かった。アブラチャンの後ろにその先の道が続いた。

 

 

しかし、直ぐに尾根伝いになり笹が消えた。 それと同時に不安も消え快適な尾根歩きが続くと思った。しかし、急な登りに変わり、目印のテープは見つからなかった。踏み跡が左右に分かれていた。登り続けると金網が見えた。倒木が道をふさいでいる。(10時30分)金網を左に回ると先ほどのピークと同じように山桜・ミツマタがあった。先を眺めると急なピークが二つ並んでいた。

 
 

その先も右側を進むと赤い杭が打ち込まれて、そこにピンクのテープが巻かれていた。

暫く登ると、ミツマタの群生があった。ひょっとしてこれが聞いていた戸沢ノ頭のミツマタかと思った。(11時

 

余りにも少なく、来なければ良かったと反省した。左手には先々週登った屏風岩山やカヤノ丸、世附権現山が見えた。

ルートをトレースしてはっとした。ミツバ岳の山頂付近が黄色に輝いている。ミツマタの花が満開のようだ。

 

頂上が近くなると杉の人工林が続いた。ここも急な登りで、マークも余りない。右先の尾根が段々と近づいてきた。

左手にミツマタが見え、上を見上げると少し群生していた。いよいよ頂上である

 

11時30分、頂上に辿り着いた。金網に『遠見山』の白い標がぶらさがっていた。ミツマタを探すが点在しているようであり、屏風岩山やミツバ岳とは趣が違う。

 
 

右手下には玄倉川が見える。大きな集落が見えるので自然教室の近くのようだ。山は急峻で直ぐに下まで落ちそうである。

大杉山まで行こうと思っていたが、人工林の中、しかも枝が絡みあって足を取られそうな道であり折り返す事にした。

 

ここはミツマタの木の本数はあるものの木が低く、屏風岩にもミツバ山にも劣ってしまう。

それでも丹沢の知らなかった山に登る喜びはまた格別のものがある。この先は、Tさんと冬に挑戦しようと思う。

 
 

11時50分、下山を開始した。しかし、マークがない。登ったルートを思い出しながら進んだ。杉林は間違えて右に進みそうになった。

山桜が満開であった。桜も良いけど、黄色くそして芳しいミツマタも悪くはない。12時40分駐車場に到着した。

 
 

 

<時間>

中川橋〜30分〜540ピーク〜60分〜杉林〜10分〜遠見山頂上(計 100分)

頂上〜35分〜540ピーク〜15分〜中川橋(計 約50分)

合計 凡そ2時間30分

<そのた>

ミツマタは和紙の原料で、蜂の巣状のものが先端に付いているぐらいしか知識もなく、そして必然的に興味もありませんでした。

しかし、桜に先んじて春を告げる花である事を今回初めて教えて頂き、且つ丹沢でその香りやその黄金色の帯のように広がる花を知る事が出来ました。

そして、改めて丹沢の奥深さを知る事ができました。感謝、感謝です。

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