城ヶ崎海岸

カドガケモズガネヒラネシンノリフタマタ寺下墓下 ,水ヶ崎

ダセンバオオズリ穴口

 

カドカケ 

入磯人数 5名程度、水深  5M以上、駐車場から15分位、ガケを下りる、東南東向き(北又は西の風のみ可)危険

ベテラン向き、荒れた日絶対駄目

詳細図

モヅガネ方向からB,Cを見る

上の写真は崖上から見た写真です。波の高さが2.5m位になると右側からの大波が写真真中の位置から這い上がってきます。

沖を向いて釣りをしているとその波で一気に前に流されてしまいます。波の高い時は絶対入らない事。干満の時合いで想像を超えるのがきます。

右側

荷物置き場

Aから見たBからD

釣り場E(危険。二人以上でロープ必要)

左側のワンド

灯台からの眺め

 ”城ヶ崎海岸”の範囲は一般的に富戸漁港の先のボラ納屋辺りから八幡野港の手前迄を示すようである。しかし、釣り人達は蓮着寺の墓下迄を”城ヶ崎(磯)”と呼び、そこから先は”八幡野(磯)”と呼ぶ。

城ヶ崎の磯は自然研究路を使って釣り場へ行き来するので、観光客との接触が多く、釣果の確認やご苦労な事には隣りまで下りてきて磯の状況を質問される。それが煩わしい事もあるが、釣れない時は気分転換になる。城ヶ崎の磯はそんな磯である。その中で一番最初に取上げたいのは、やはり”カドカケ”の磯になる。

ここは門脇灯台の駐車場を利用する。観光客が大勢集まるので遅い時間は空くまで待つ事になる。それでも磯に入れれば良いが、東伊豆の一級磯(定義曖昧)で人気の磯だから 、入れない事が多い。時として重いコマセを持ってのUターンを余儀なくさせられる。それを避けるための方法がある。ボラ納屋方向から門脇灯台駐車場入り口の50m手前にモヅガネに直接行ける小途があり、そこを行くと東屋風の休憩所に出る。その先の崖 (モズガネ入り口)からカドカケが見えるので人数・波の状況を確認して入磯を判断するのである。

さて、城ヶ崎の吊橋の駐車場に車を置き、釣り橋の左側を磯に降りると、右側に大きな岩場が見える。その岩をよじ登り、なおもアップダウンを繰り返すと、切れ落ちた絶壁に出る。それを15m位下がったところに磯がある。左側 の降り口を探し、そこを注意深く降りる。ここは高度感があり、高い場所が苦手な人は降りられない事もある。また、岩が滑り易いので腰を低くし、安全を確保できる状態で下って欲しい。

この磯に立つと誰でも釣れそうな気がする筈である。左でも先端でもしかりである。また、磯も荒波が洗うのでたいらでゴツゴツしていない。寝ころがって潮騒を聞きながら空を見上げられる場所もある。目の前に観光船がやってきて手をふる人達が居る。まったく楽しい場所である。しかし、波の高さが2.5m以上の荒れている日には、ここは一変する。右ワンドから波が急に這い上がってくる。ここの事故は後を絶たない。

左右に大きな磯がないので風が強く釣りにならない事もしばしばある。大概10時頃に白波が立ち11時には竿も振れない強風になる。しかし、16時頃に弱くなり17時に無風状態に成ることも多々あった。もちろん止まない事もある。磯は東南東に向いているので冬場の西風や北風の影響が少ないようである。

さて、釣るポイントだ。どこでも釣れるのは間違いないが、やはり確立的に考えてみると左右の根回りや沖等巾広く攻め易い前面左の低いところが好く、先を争ってバッカンを置く場所である。それから前面右の高い場所で、前が深く干潮時に先端左で釣れない時には非常にいい釣りができる。

さらには左ワンド側になる。水深が浅い為、私は余り攻めないが40cmオーバーが上がっている。最後に右ワンド側だが、 ここは殆どサラシが消える事がない。初めてこの磯に上がった人はサラシに魅かれてこの場所に入るが、なかなか大型は釣れない。実際に40cmオーバーが上がったのは1回しか見ていない。その釣り人は二十代後半でコマセを上手く使った釣り方(規則正しく打ち食事中も絶やさない)をしていた。それ以降、このポイントを何回か攻めたが40cmオーバーは釣れなかった。

面白い事にこの磯は青物は余り釣れない。全く釣れない訳では無いがカンノン等に比べると少ない。石物は濃くフカセで釣上げた事もあったし、南方宙釣りで掛けるところも見た。メジナは言うに及ばない。

好きなカドカケでついつい文が長くなってしまった。3年間通い詰めた場所で思い入れも深いのである。

さて、門脇灯台の吊橋の際にゴミ箱があるので、磯でゴミを燃やさないで持ち帰って欲しい。一級磯はそれなりの人たちが楽しむ場所であってほしい。

下記は平成10年6月23日の週刊つりライフへの記載記事です。

伊豆半島城ヶ島海岸のカドカケ磯へ釣行した。ここは釣りを始めてから3年間通いつめた場所で思い出も多い。久し振りの挑戦だったが、大型 グレは顔を見せず、五目釣りを楽しんだ。

この磯は前面のBが最も攻めやすく、先を争ってバッカンを置く場所。次がCで、干潮時やBが釣れない時に非常にいい釣りができる。

さらに順番をつけるとすればAになる。水深が浅い為、私は余り攻めないが40cmオーバーが上がっている。最後にDだが、殆どサラシが消える事がない。初めてこの磯に上がった人はさらしに魅かれてこの場所に入るが、なかなか大型は釣れない。

実際に40cmオーバーが上がったところは1回しか見ていない。その釣り人は二十代後半でコマセを上手く使った釣り方(規則正しく打ち食事中も絶やさない)をしていた。それ以降、このポイントを何回も攻めたが釣れた試しはない。結局、自分の頭にサラシの強いところは釣れないという図式ができてしまった。

しかし、最近の傾向(釣り大会の実績)からサラシが狙い目であることは間違いないようだ。そこでこのサラシを久し振りに攻めてみる事にした。

道路の混雑もあり、城ヶ崎の駐車場についたのは午前9時。辺りに釣り人の車は見えない。『しめた』と思いカドカケに急ぐが、先端に到着すると既に先客がDを攻めていた。

状況調査と挨拶を兼ねて声を掛けると、『タカベとアジにコメジナだけ』とのこと。Bにバッカンを置きコマセを投入するとタカベの群れと木っ端グレが見え、苦戦を強いられることが予測できた。

根際に木っ端を釘付けにする為コマセは根際と決めて打ち、仕掛けをサラシが伸びている場所に投入。するとタカベと木っ端が踊りあがってくる。そのうち我慢できず、沖のウキにコマセをかぶせるとサヨリがつれた。

---省略---

余りの貧果に先釣者は帰り支度。私は得意の遠投狙いの釣りに変更した。2匹目の当たりで25cmの尾長グレが上がった。さらに大物を狙って仕掛けを投入するが、飛魚が釣れただけだった。当初予定のDを攻めるにはコマセが無くなったので 、釣れそうなサラシを横目に午後1時に終了した。

【カドカケ潮流とポイント】

カドカケの入磯の確認図を作成しました。お店『めめ』の調度反対側にカーブミラー(電柱かも?)があり、その直ぐ脇に森の小道があります。そこを進むとモズガネの東屋に出ます。そこからカドカケを眺めると入磯の状況がわかります。

釣り場E

 船から

モズガネ

入磯人数 4名程度、水深  5M程度、駐車場から15分位、ガケを下りる、ベテラン向き危険

カドカケからみたモズガネ

モヅガネ先端

磯へ下るルート

其々の釣り座

灯台から見た

門脇灯台の駐車場に車を止めてツバキ並木に向って富戸港に少し戻ると、右側が1m位の未舗装の歩道になっている。そこを30mも進むと林の中に小さな途が続いている。途は林の途中で交差しているがそのまま真直ぐ進むと東屋が見える。その先は灯台から続く自然研究路になる。時間にしても5分と掛らない。そして、ツバキ並木の歩道に車が乗り込んでいたら、先客が居る事は間違い無い。ここは3名程度が入磯の限度だから、進むのは一考が必要である。

自然研究路を横切り岩場に踏み込み磯に向うと、岩がゴツゴツして歩き難い、大勢の足で平にした小さな窪みを伝って行くと、高波で削られ滑らかな岩肌をした先端に
出る。先端からは崖になり、その下がモズガネの磯になる。

釣り場は金魚のランチュウの頭を思わせるように磯の表面は凹凸が組み合わさり、コンビ二のおにぎりを45度傾けた形の磯である。てっぺん部分が右側角、底辺部分が手前の崖になる。二辺の左側が沖向いになり、右側はカドカケとのワンドになる。左側は高くかつ傾斜し、右側及び先端は少し平になっている。釣り座はその沖向いの左端と右端、それに僅かにワンド側に下がった所の3箇所である。無理をすれば更に奥の右ワンド側へも入れるが、釣り座が高すぎてフカセは不向きである。

高さ7〜8m位のこの崖を下るルートは先端右側にある。1.2m位の段差もあるので、それなりの身長や体力が無いと下りるのは難しい。

ここの磯は深くサラシの発生や沈み根も近くにないので、浮かせて釣るフカセでは余り釣果は期待できない。カドカケ方向約50m先辺りに長い根があり、そこに大物が居そうな感じかしてならないが、根まで付けエサが持てば良いが 、殆どエサ取りにやられてしまう。また、上手く右に流れる潮に乗せられればいいが入る場所が悪いと( ワンド側)強い左の潮でワンドに戻される事がある。

ここは少し重い仕掛けで底を狙わないと、良形メジナには出会えない。過去に何度か釣行したが、やはり好結果を出した時は重い仕掛けに凝っていた頃だけだった。左側だけは竿を出した事が無く 、過去に見たのもコメジナを釣上げていた光景だけだった。そして、右ワンド側で竿を振ったが、ここも貧果だった。ベストポイントを考えると先端の位置がここの一番になる 。左側は少し浅いが、右は直ぐに深くなっている。右からの潮が流れると磯を包むように潮目が出来てくる。大型は無理だが数は釣れる。叉他魚では青ブダイの50cmオーバーを釣上げていたのを見た事がある。

最近、石物釣りで雑誌に取り上げられ入る事が難しくなった釣り場であるが、地元の釣り師に聞いた話では、ここの左ワンドでメジナの大きいのがワンサカいたとか、何度もハリスを切られたとか聞くとやはり面白い釣り場だと思える。特に深い場所の釣り方を覚えるには良い場所かもしれない。 ここはカドカケに入れないとき(波が高い、人で一杯)の逃げ場で、何度か入ったが大物を上げた事が無い。

ヒラネ(平根)

入磯人数 7名程度、水深  5M以上、駐車場から5分位、少し高い所からの釣り、一般者向き、先端は南東向き

シンノリから見たヒラネ(手前)

ヒラネ先端で

先端から灯台方向

ヒラネ先端右

Dポイント

左ワンド

ヒラネの磯は伊豆海洋公園の隣りになる。駐車場に止めて5分も歩くと磯に到着、そこから僅かに進めば先端の釣座に到着する。磯の収容人数は多く東伊豆では長作・カンノンに次ぐ程である。

ここは雑誌で取上げられてから有名になり、私も釣友に先んじて通い始めた。そして過去に45cmの石鯛を釣り上げた事もあり、好きな磯であった。しかし、沢山の人に認知されて釣り師が集まり、思った場所に入れないのでここ何年間は釣行してはいなかった。しかし、最近は釣り人が少なく思った場所に入れるようになった。

この磯の形は力士が左を向いた形で、チョンマゲの左磯、頭の天辺が先端中央、顔の部分が右の磯、胴体の部分は割れこんだ溝の部分と膨らんだお腹の部分になる。胴体部分は低い部分でもタモは届かない。顔の部分が平らな磯で収容人数が一番多い。
仲間内なら4人でも大丈夫である。先端は2名がベスト左端も2名程度である。

ここは右側に島があり、その間がいかにも釣れそうだ。しかし、少し前の話でだが潮が右から左に流れた時、先端左で40cmオーバーのメジナを上げた。 また、沖から入り込んでくる潮の時に先端根際で前述のイシダイを釣った。この時はシンノリ島右側の根に潮があたり湧き上がって見えた。その他、ノリ釣法の沼上名人と鈴木さん達も先端を必ず確保していた。
しかし、先日右の平らな部分で地元のご夫婦が裂け目からできるサラシの中を張り気味に流し40cmオーバーを釣上げていた。その場所はコメジナが多く、私は余り攻めないポイントだった。

水深は先端部分が深く、右側は海洋公園に向って浅くなっている。沖の島(沖ヒラネ)の手前20m位からも浅く竿一本で根掛かりを何度か経験した。

駐車場は公園と蓮着寺、それに公園前の道路脇に車を止める。公園は開園時間に合わせているため締め切り時間が早い(冬17時、夏18時)、お勧めは蓮着寺だが 通いなれた人は路肩に置いている。ここに車があったら先客を覚悟した方が良い。

ここは観光客が集まるのでお相手が大変だが、女性にはトイレも公園の売店も近いのでお奨めです。しかし、マナーは守って下さい。観光客から『汚い。鳥がハリスでかわいそう』と大きな声が聞こえてきます。

シンノリ

入磯人数 2名程度、水深  5M程度、駐車場から20分位、ガケを下りる、お勧めできません、釣り座は南西向き危険

荒れた日絶対駄目

降り口

シンノリ 磯Cから撮影

ビシャゴ

カドカケから先の磯は灯台のあるナライカゲ、ビシャゴ、そして今回ご紹介するシンノリの磯になる。ここは高度感があり、かつ絶壁に近い岩場であり、一見『ここは下りれない』と思う程である。

従って磯へ下りるにはルート選択が重要になる。先ず、海に向って右先端近くを覗くと手掛かりになる岩や足がかりになる窪みを見つける事ができる。下り始めは一旦体を海側に突き出して、更に崖下に戻るように降りていく。両手はフリーにしていないと危険で、そして荷物は最初に下ろして置く事が肝心である。

それでも10m以上をロープで下りるビシャゴに比べると安全ではある。しかし、ここはこんな地獄磯に慣れた方か、クライミング経験のある方だけにご案内したい磯である。もちろん子供連れでは絶対来てはいけない場所です。

ここの駐車場はヒラネと同じく海洋公園駐車場を利用する。しかし、閉園時間が早いので夏場は少し歩くが蓮着寺に置いたほうが安心である。駐車場からヒラネに向って進むと階段の左の林の中に道がある。ここを進み途中で右に折れると調度シンノリとヒラネの中間にでるので、どちらの磯に入るか選択できる。

ヒラネに釣り師が居なければ、そこに入った方が良い。また一旦ヒラネに出てそれからシンノリに向っても登りはそれ程でもないので最初はその経路で行った方が無難だ。
帰りは松の脇に前述の道があり、目印のマーキングがあるのでそこを利用する。

磯全体の形状は炎で燃えるローソクのようで、炎の部分が『シンノリ島』と呼ばれている。ローソクの芯にあたるところは海面近くで島と繋がった根にあたる。従って、島への渡磯は出来ない。フカセ 釣りはローソク本体の右側で行う。崖を下ると平らで細長い8畳位のスペースになる。3人位は入れるがポイントは島の根周りにあるためベストは2名である。

ここは右のヒラネからの潮と沖からの潮しか流れない。左はシンノリ島に続く根で遮断され僅かにしか流れ込まない。

ビシャゴ側は竿1.5と深いのに対し、ここは竿1本位で、サラシは島との間にいつも出来ている。一番のポイントはそのサラシの中であり、ここで43cmをあげた事がある。
しかし、余りサラシが強いと根周りから直ぐに足元迄戻されてしまう。また、サラシの先端のヒラネ方向に仕掛けを入れてもメジナは釣れるが、小型のものが多かった。
沖磯の周辺、沖磯との溝、両方のサラシの谷間、足元、沖と探る。

また、危険な話ばかりして申し訳ないが、左側のビシャゴ方向から来た波が足元を洗った事がある。ヒラネ方向を向いて釣をしていると調度後ろからの波になりそのまま海に押されてしまう事になる。十分ご注意を頂きたい。

シダ類が自生しているところはヤマカガシが居るらしいので注意が必要である。

フタマタ

入磯人数 3名程度、水深  5M弱、駐車場から20分位、東南、一般向け

モズガネから見たフタマタ

フタマタ全景

 

フタマタで車を止める場所は別荘地前の路肩になる。車があれば先客がいるので入るのは一考する必要がある。この磯は4名程度で入磯の限度になる。

車を止めて踏み跡に沿って林を歩く。高木の木立の下にはシダ類を多く見かける。この森は樹林の密度が調度良く、草の生育にも適しているようだ。そんな木立を抜け道を下ると、サークル状に窪んだ大きな岩場に出る。ここは大勢でバーべキューを楽しむのには最高の場所である。

その窪みの先にクリスマスツリーのように三角形になった磯がある。先端にはツリーの頂にある飾り物のように少し岩が高くなっている。その岩が磯を左右に分け、左側は2〜3mと浅く、右はそれより深くなっている。左右何れも隣の磯との間はワンドになっている。

其々の先端に入った人のみが沖向いを攻めることが出来る。だが、左の磯は足場も悪く波が這い上がる地形であり、沖を攻める場合は右側に入った方が安心である。

10年以上前、初めてここに陣取りした時は、先輩と右側の磯で並んで釣りをした。その当時は釣を始めたばかりで、キタマクラとバラシ、それにベラを釣上げた。このベラを先輩の奥さんがアルミホィルにバターと一緒に包んで焼いてくれた。

さてそんな思い出もあるフタマタだが、ここはそれ以来10年以上来た事がなかった。それは、水深が無く底が見えると言う事で、現実しか見えないので好きにはなれなかった。釣りは夢を見ながら楽しみたいので深場の磯に好んで釣行した。

この記事を書く為、もう一度足を運ぶ必要があったが、最近は定置網が置かれ更に行く気にならなかった。先日この磯の記事は飛ばしてモズガネを書こうと磯に行ったが入れなかった。仕方なくここで竿を出した。その時、短時間ではあったがメジナナを5枚上げ、更にバラシも2回とこの磯の実力を思い知らされた。

ここの左側は浅いが城ヶ崎フィッシングの主人によると左からの潮当りがいいので釣れると話していた。確かに左側には突き出た磯がなく初島が望めた。当日もこの左側の浅い場所の先端の手前に場所を設けた。潮は初島方向からの上り潮の時にこの釣果があった。タナはヒトヒロ半程度で喰ってきた。

しかし、ここは当たりハズレがあり、サラシが隣の”オオズリ”に流れ、沖に向っていない時は釣れないようである。2時間やって当りが出ない場合は引際の判断が必要である。

大づり・小づり・前カド

入磯人数 4名程度、水深  5M以上、駐車場から10分位、ガケを下りる、お勧めできません、釣り座は東向き危険

荒れた日絶対駄目

前カドの磯

大づり先端を右上から

小づりから大づりを見る

上段と中段の釣り場

 

 

風邪で療養中、インターネットで東伊豆の釣り場を検索していて『大ズリ』を見つけた。もう城ヶ崎辺りで竿を出していないところは無いので、そろそろ他の場所に移動しようかと思っていた矢先であった。今日の目的はそこにあった。

 

ボラ納屋を過ぎると直ぐに登り道になる。凡そ、この辺りが磯への入り口と感じ、上りきったその一つ先の左カーブの広い路肩に車を止めた。 私の前に地元のナンバーの車が停まっていた。体調が今一でノロノロしていると、またまた地元ナンバーが来て 、下りた人が私を抜いて林の中に消えた。

 

台風で倒木した木々、松くい虫にやられた松などの林を抜けて、前カドに到着した。ここも10年ぶりだった。 前カドは磯が高くカゴ釣りで、回遊魚やイサキなどを狙う。フカセ師は、その先のコズリ、大ズリへ向う。10年前は降りれないと思い上から竿を出した。今回はロープを準備して、5m強の岩場を下りた。

ここは私の好きなスペースだった。コマセもハリスも落ちていないし、それに平らな岩場が、階段状に3段になっている。一番高い釣り場が手間(図中Bの上)で 、僅かに低い中段(B)、そして一番低い下段(A)となる。Bの正面は深く右には沈み根がある、 中段Bで竿を出し沖狙いも面白い。釣りの環境は申し分ない。

 

そして、ハリスとハリはいつものBIGサイズ、ウキは自分の得意な負荷の軽い固定ウキにした。初めての磯だから何処が釣れるのか確認して おきたかった 。

 

しかし、澄んだ磯では、全く変化がなかった 。風が冷たく、昼食のカップヌードルが身体を温めてくれた。気合を入れて13時、お陽様が西に傾くと立ち位置Bの私の身体が調度日陰に入った。するとどうだろう、コメジナがコマセに群がるようになってきた。

 

右根の30m先に投入する。暫くするとウキは波紋を描くが、当たりはでない。遊動に仕掛けを変更、すると直ぐに喰ってきた。小づりの間のワンド めがけて逃げ込むが 、思うつぼである。何度か海底に突っ込むが3号ハリスでは糸を出す必要は全く無かった。しかし、アイゴだった。

 

ハリを4号ヴィトムに替えた。すると続けて同じところで喰ってきた。同じようにワンドに向う。メジナを釣上げた。しかし、その後、風が正面の東風に変わると遠投が出来ず、フグの噛み跡だけがハリに刻まれた。

蓮着寺(水ヶ崎、寺下・墓下)

 

蓮着寺の河津桜

水ヶ崎からテラシタを見る

先端(下ポイント)

 

富戸方向から伊東川奈八幡野線(R109)を走ると、左先にスーパー『ナガヤ』が見える。その交差点の信号を左折し、少し走ると右に路がある。そこを行くとイガイガ方向に向かう。蓮着寺の磯は、そのまま道なりに走り続ける。200mも進むと南国を想像するヤシの木が現れ道が二又に分かれる。

右に下るルートに『蓮着寺』の道標が見える筈である。少し走ると直ぐに左右に
広い駐車場があり、ここに車を止める。右手の石段を上ると、今頃の季節は境内の
河津桜が見事である。また、ここは国内第一のヤマモモの巨木として国の天然記念物に指定されたものや、日蓮上人ゆかりの袈裟かけの松や、石食いのモチの木等がありそれらは一見の価値がある。

さて釣り場だが、境内の正面側が『寺下』で、橋を渡り左に折れると『ハカシタ』
になる。子供連れや仲間と”わいわい”やるなら『寺下』で、大物を狙うなら
『ハカシタ』になる。

寺下小文字の『i(アイ)』を横にしたように、左に離れた岩があり、釣り場は
横にほぼ一線に並んでいる。正確にはその直線上にくぼみが点在して、サラシが発生するのでそこを責める。右端はハカシタからのコマセが潮にのって正面に流れる場合がある。そんな時は右端を攻める。尚、だいぶん以前の事だが真中の サラシで40cmのメジナを釣上げた事もある。(下の寺下に記載)

然しながら、ここは海洋公園が近くダイバーが多くコマセが効いた頃、彼らの吐く
エアーが浮き上がり、気の削がれる事が多々ある。魚以上にダイバーに注意し、
そがれた気力を高めながら、かつ持ちつづけながら釣る事になる。

そして、
ハカシタは息を吐くと空中に玉が浮く、玩具の”吹き上げパイプ”のような形の磯で、玉に相当する 島(前の島)と籠に相当する磯で構成されている。離れた島との間は20m位であろうか、水深は5m程度で竿の長さぐらいで仕掛けも馴染ませやすく攻め易い磯である。底を釣るようにして流すと、沖岩の根元に流れたコマセと同調しキープサイズが釣れる。時としてハリスを切る大物も楽しめる。

このワンドになった中(B又はC,D)は入ってくるダイバーが少なく、ここが一番のポイントである。但し、大物は籠に該当する左端の先端がよく波が高くなければ下まで降りられるのでそこで攻める。下りれない場合、上からは タモが届かないので一人では魚の確保は難しい。

ハカシタは仲間で入って5名程度が限度である。尚、ワンド状になっているので波の
高さは想像以上のものになると思われますので、荒れている日は注意して下さい。(特にBとC,D)

トイレは蓮着寺にあり、自販機も駐車場に置いてあります。 ここは釣果も程ほどにあるが、余りにも釣り易すいので私の釣行回数は少ない。

水ヶ崎はテラシタの左の磯で、右はワンドになり左はダイバーの海へ入るスロープになっている。前面で釣りをすることになるが、ダイバーが多く居なくなる夕まずめを狙うようである。

寺下(テラシタ)

入磯人数 8名程度、水深  5M弱、駐車場から3分位、一般向け 、南東向き

 

寺下の磯

99年1月19日 週間つりライフ記載記事より

98年の竿納めにと、1ヶ月ぶりに仲間が集合した。当日は、一級磯のカドカケへとの声も上がったが、釣りをゆっくり楽しめ、駐車場所から簡単に行ける伊東・蓮着寺へ釣行する事になった。

−−−一部省略−−−

釣りはじめて一時間、それまで当たりの無かったBさんのウキがゆっくり沈みだした。50センチほど沈んだところでアワせると、竿が大きく曲がった。だが、次の瞬間、ウキが手前に飛んできた。ハリを見ると完全にのされていた。その後先客が28cm、cさんも当たりが出だした。二発目に30cmをゲット。『さあこれから』という時、海面が盛り上がり10名ほどのダイバーが浮かび上がってきた。これでは釣れない。

30cmが上がった5時間後、先端に居た先客が帰ったので先端右の磯で根際を狙った釣れない。ハリスは1号を使用しているので、細くするなら0.8号しかないがそれで40cmのメジナを上げた事はない。ベタ凪ぎの中ではサシエをより自然に落とす事が大事だと思い、ハリを6号から4号に落とした。

最初はフグ。ダイバーが居なくなったが緊張感の切れた仲間がバッカンを洗い始めている。根際に打っていたコマセをウキにかぶせるようにしてみた。1メートルほどウキが沈んだ時に合わせると始めは弱い引きだったが急に走り出した。2回突っ込まれたが何とか釣友がタモ入れしてくれた。

墓下(ハカシタ)

入磯人数 5名程度、水深  5M弱、駐車場から5分位、一般向け 、南東向き、荒れた日絶対駄目

右側 (Cポイント)

左側(Bポイント)

 

 

 

 

先端(Aポイント)

墓下MAP

 

釣友からのメール

朝8:00に蓮着寺前の駐車場に到着し、手際良く荷物を背負い、道のり5分の墓下の磯に出た。先人が5名いたが、不思議なことにベストな釣り座に誰もいません。これにはびっくりしました。

そして、実釣開始から1時間位が過ぎたかな、そこそこのグレを私が1枚仕留めたんですが、実は、この1枚が大変な序曲だったのです。
この後、Yさんの釣り劇(爆釣)の始まりとなった訳です。
(後記のサイズはすべて30オーバーです。)
まず、1枚目がヒット、慎重に浮かせてグレに空気を吸わせ潮に横たわったとこで、タモを使うか、抜き上げるか、少し迷ったが、冒険して抜き上げた。(タモ使用が正解でしたね。)
そして、目標の40オーバーがヒット。(翌週のYさんからのEメールでは、体寸がちじみ、37.5cmとの事)

私達のうしろ側にいた沼津市から来た磯武者も目をまんまるにしていた程、みごとなサイズでした。
(沼津市の磯武者は夕方にニザダイの大型をゲット、この1枚だけが釣果。)
そして、この後も連続で良型を3枚ゲット、合計5枚の大型.良型の釣果はお見事の一言です。
だが、ここで終劇では無かったのです。
悠に1.5kgはある見事な「舞鯛」をさらにゲット。ハンドの物差しでも40を楽に超えている大物です。


何せ、スキューバーと、目と目で見つめ合う事ができる近さですから、♂と♀でした、私を見てびっくり顔でした。
私もびっくりしました。丁度Oさんが徒歩でイガイガから来ていたんでしょうね、スキューバ♂♀がプカプカしてる状況で、私の後ろから「Fさーん、スキューバーを釣ってんですかーあ」と声をかけたんです。

ハカシタ前の島

ハカシタ右側

ダセンバ(座船場)

入磯人数 4名程度、駐車場から15分位、一般向け、南向き

ダセンバBポイント

ダセンバAポイント

先端全景

 

ダセンバは『脱船場』と書き、船が座礁した場所だと先輩から聞きました。しかし、事実かどうかは分かりません。

磯への経路は蓮着寺から行くルートと別荘地に車を止めていくルートがあります。後者の場合、伊東川奈八幡野線(R109)をバス停「蓮着寺口」をイガイガに向い、すぐに巴建設城ヶ崎の建物前の道を左に入り別荘地の道を通ります。左に蓮着寺への車道がありますが、そこへは入らず別荘地脇の路肩に止めてから蓮着寺への道を
歩きます。

5分も歩くと大きな碑と大きな木のある広い場所に出ます。木を回り込み、後側の桜並木を進みます。すると蓮着寺奥の院に下る分岐になります。そこを右に進みヒラネ、テラシタの磯を眺めると先端の灯明台に着きます。そこからダセンバの先端が僅かに見えます。更に進むとゴロタ場を左に見て進むと「ダセンバ」の標がありますので到着です。ゆっくり歩いて15分位も見ておけば良いでしょう。

この磯は口を空けたイルカを右から見た形になります。上口の部分は根となって沖まで続き、口が小さなワンドになっています。下唇が右の磯になり、更に頭の先端鼻の部分が窪んで、そこは少し深場になりいます。左は灯明台、右は*日蓮崎で囲まれ磯の両脇はゴロタの磯です。

釣りは上下の口先の部分に乗り小さなワンドを責めます。ワンド中央に沈んだ大きな岩がありコマセはここか、更に左からのサラシに押され右側の根に流れます。雑誌で見たポイントも夫々の突き出た磯の中間地点でサラシのぶつかったところが紹介されていました。

ここでの釣果は全く語るに難く、過去2回挑戦し型ものは見ていません。25cm迄の
足の裏サイズのみです。その時のポイントはサラシの中でした。しかし、ここで40cmオーバーも上がっていますので侮ることは禁物です。

攻めて見たいのは左の沖に出た根周りと左の沖向いあたりですが、冬場は人気が
高く中々入ることができません。ここは地元の人の穴場で、かつ磯へ入れる人数が
少なく磯崎商店前に車が2台もあったら諦めた方がいいようです。

尚、地元の人たちは磯に上がらないでゴロタを攻める事が多いようです。
城ヶ崎の磯はこれ以外にも 穴口、小づり、前カド等があるが何れも高い釣り座でフカセには向いていない。また、ゴロタのビシャゴ浜も小田原マリンターミナルの寒メジナ釣り大会で有名になった場所だが、 ゴロタは自分の好みの場所ではないので釣行していない。

穴口