富戸の磯ツバネ、オオ根、畑尻、ナカヤマ、長根、ウネ、ウノクソ、雀島 |
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135号線を下田に向って走る。伊東の町を過ぎて右手に大室山が見えてくる。更に、進むと右手に5m程のゴリラのハリボテが立っている。それが僕の釣り場、東伊豆富戸海岸への入り口の目印だ。左に曲がるとモーテルがあるが、 残念ながらここはご用達ではない。細い道をクネクネと進むと、やがて踏切があり左に駅舎がある。その富戸駅は無人駅だったように記憶している。 そこを真っ直ぐに進むと大きな道にぶつかる。ここの直ぐ先に行きつけの『城ヶ崎フィッシング』がある。電車で富戸駅迄来てエサを買ったら、釣り場まで連れて行ってくれたので、それ以来の付き合いである。 大きな道沿いに車を走らせると富戸の町に入る。急に道幅が狭くなり車1台がやっと走れるところになると、左に床屋そして右手奥にスーパーがある。この床屋側に入った右側が”産衣根”でここから”オオネ”、 "ツバネ”と富戸の磯は続く。最後が雀岩になりその先は長作までゴロタの浜になる。富戸海岸は東風の影響は受けるが、城ヶ崎海岸が突き出ているので西や南西に強いので年間を通して釣りやすい磯である。周辺図 |
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ウネ(御根)入磯人数 4名程度、水深 5M以下、駐車場から10分位、低い釣り座、一般向き |
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駐車場から見たウネ 先端から振り返って見た右側
先端
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浜に沿った道を富戸漁港の方に走ると、左側に漁師小屋があり、網が広げられている。その傍が駐車場になっていて、そこから東の海岸を見ると手前にウネ、そしてオオネと富戸の磯が続く。 ウネで竿を出す場合は、ここに車を止める。 ここウネは”大根よりも実績がある”と、エサ屋の店主から教えて頂いた。そして、ここには物見やぐらがあり観光客も立ち寄る場所である。伊豆に流された源頼朝と伊東の八重姫との間に出来た千鶴丸を、平家に知られないよう川に沈めて殺してしまった。千鶴丸の遺体は川から海に流れ、この地で釣りをしていた者に拾い上げられ、高価な着物を着ていたので、高貴な子であ ろうと大きな石の上に安置し、丁重に葬った。その事から、この石を産衣石と言うようになったらしい。 さて、磯は槍の穂先の形をしていて、ポイントは先端右側(A)、ここは水深7m程度あり、底は見えない。サラシもあり釣れそうな雰囲気である。店主曰く、先端右側の先に根がありそこの付近がイシダイポイントと教えてくれた。 私が釣行した際にも釣れた場所は全てその辺りであり、そこがこの磯のポイントである事は、間違いがないようである。 また、ここの根の方に下がった少し奥まった部分(B)でもフカセの釣りが出来る。更に物見矢倉の脇(C)でも竿を出してる人が居たが、高い場所なので抜き上げになる。 私のここでの釣果はソーダカツオ、コメジナとイズスミ、キタマクラである。僅か1回しか釣行していない、その訳はやはり景色にある。海岸に沿った道から丸見えでありなんとなく落ち着かないのである。 釣りの本には「御根」と書かれている。それを "ウネ”と呼ぶのだろうか?根の付け根に産着石(ウブギイシ)があり、神社もある。ウブギネから”ウネ”と呼ばれるようになったのは間違いがないようである。 |
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オオ根入磯人数 5名程度、水深 5M以上、駐車場から10分位、調度よい釣り座、一般者向き |
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ツバネから見た大根 オオ根右側 |
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富戸の釣り場の殆どは、城ヶ崎フィッシングのご主人に教えて頂いた。そして、ここオオネは以前から入りたかった"ウノクソ"がキッカケとなった。その場所を聞くと、『崖を降りるから大変だよ。ロープも無いとダメ』と言われたので、代りの場所でオオ根を教 わった。 車は"ナカヤマ"磯の前の空き別荘の道脇に置いて、磯へは道を戻りそろばん塾の脇を入る。 |
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ツバネ入磯人数 5名程度、水深 5M以上、駐車場から5分位、調度よい釣り座、一般者向き 波の高い日は特にここは危険 |
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オオネから見たツバネ右側 ツバネ中央 上から見たツバネ左側 ツバネ左
これは磯の上で海側ではありません、潮を被った後です。
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そこは、海を見下ろす別荘地の隣の露地から、海に向って下って行く。道巾も1m位で初めて訪れる人は道を間違えたかと不安に
駆られる。別荘の塀沿いに少し歩き、短い木立の中を抜けると人ほどの高さの岩が行く手を阻む。しかし、登り易いように踏み岩がある。それを越えると、岩が波のように点在する。すり抜けるようにして凡そ20mも歩くと舌の形をした磯が眼下に見え、更にその先には海にポッカリと突き出た大
根がある。 注)
入る場所は来た道を戻ると左に赤い鳥居があります。その先に別荘らしい大きな庭の家があり、
磯への入り口はその隣の民家右側に1m巾のコンクリートの脇道がありますのでそこを入って下さい
また、最近分かったのですが一番のポイントは図中Aで、沖に突き出た根の左側あたりです。
うねりのある日は沖の根で大きな波になるので絶対に低い場所には立たない事、また右側からも這い上がってくるので注意が必要です。 |
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ナカヤマ入磯人数 3名程度、水深 5M以下、駐車場から2分位、低い釣り座、ベテラン向き |
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ナカヤマ(ツバネから見た) ナカヤマ右側 |
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ナカヤマの磯はツバネの隣にあり、車を止める場所の直ぐ前の磯である。従って、歩く距離は実に短く、当然時間が掛らない。
ここを私達のグループは”ゴン”と呼ぶ。もちろんJリーガー・ジュビロ磐田の”中山選手”の呼び名を真似たものである。 追)ツバネでは枚数は少ないものの型物が何枚か上がったようだった。また、このナカヤマの右側は竿1本と浅かった。そして、自分もインターネットで調べたが 、ポイントは図のD<C<Bのようである。 |
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ウノクソ入磯人数 2名程度、水深 5M程度、駐車場から2分位、ロープで下りる釣り座、ベテラン向き |
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ナカヤマから見たウノクソ右 |
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さて、ウノクソだが釣行後見に行ったが、ここは先端がすっぱりと切り落ちていて下りるのはやはり無理だと確認した。 釣り座は図のA、B、CだがC以外はロープで左から降りて釣る事になる。Cは上からになるので抜き上げになる。 実際に竿は出していないがAは浅いので期待薄で、やはりここはBがベストPOINTのようである。 また、前方左に根があるので攻める場所は右側になる。 |
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ナガネ(長根)入磯人数 6名程度、水深 5M以下、駐車場から3分位、高い釣り座、一般向き、南東 |
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ナガネ ミジカネ
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富戸の磯もナカヤマの先にはウノクソ、カリマクボ、カグラ根と続くが、ウノクソはロープが無いと下りれない。続くカリマクボはゴロタで、私の好きな磯ではない。カグラ根はダイビングスポットらしく、ネット検索で根の情報を得る事はできるが未だ行けない。
そんな訳で、富戸の磯を知って凡そ2年にもなるが、全部の磯を釣り終わるにはまだまだ月日をかけなければならないようである。 さて、”富戸長根”の磯である。長根と言う磯は全国に多々あり、恩馳や大島、新島、更に東伊豆でも2箇所(城ヶ崎海岸)ある。ここ富戸長根はエサ屋の主人に、『ここは釣れないよ』と言われ闘争心に火が点きチャレンジした場所である。更に、『釣れなかったら少し手前で竿を出せばいい』とも教えて頂いた。
さて、此処では2回(1回は僅か2時間だけ)竿を出していて、最初は左先端の場所で1時間半やったが全く当たりがない。次に左の中間でやったが、やっぱり釣れない。途中でイルカの大群が沖を泳いでいたが、ここは青物が良いかも知れない。
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畑尻入磯人数 3名程度、水深 5M以上、駐車場から5分位、高い釣り座、一般者向き、南東 先端Aの下段は荒れている時は絶対入らない事 |
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畑尻POINT
畑尻左側
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6月中旬から7月初旬頃迄、富戸の海岸通りにはブーゲンビリアが真紅の花を咲かせている。民宿の壁半分以上を花が被うとそれに釘付けになり、またその長い花の盛りには感心もする。畑尻はそのブーゲンビリアの先の左露地を曲がり、長根に入る駐車場の、更にその奥に進む。行き止まり手前の鉄柵の前がここの駐車場である。
金網の扉を開けると踏み跡があり、それに沿って磯に向う。急なところが一箇所有るがトラロープもあるので全く問題はない。この磯の周辺には雀島、ミジカネ、長根とあるが、ここ畑尻が一番無難(道程、釣果とも)なのである。 |
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雀島(雀岩)入磯人数 6名程度、水深 5M、駐車場から15分位、高い釣り座、危険超ベテラン向き、東南、危険 |
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雀島全景下りるルート先端全景左手前(ポイント) 右手前サラシ
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富戸の磯は大きく二つに分けられる。一つはツバネを中心とした南側の磯、大根やウノクソ等。そして、カグラネから雀島までの北側の磯である。
駐車場は、畑尻に行くフエンス前か長根への別荘前を利用させて頂く事になる。何れも迷惑にならないよう心掛けたい。 |