八菅神社

八菅山は古名を蛇形山と言った。日本武尊が坂本からこの山を眺め山容が竜ににているところから名づけられた。その後 、役の小角がこの地を訪れ六神を祭り修行を行った。その時に八丈八手の*玉幡が降臨し、上座の*菅の衣から八本の根が出てきた事から「八菅山」と呼ぶようになった。

また、『新編相模風土記稿』によれば、「その昔、中將姫が織り上げたという大きくて立派な幡が、津久井の方から飛んできて、八菅の北の坂(幡の坂)へ落ち、更に舞い上がってこの家(雲台院…字宮村の中央部。地名は、幡)の庭に落ちてきた。行者(八菅山は、修験の道場)たちが総出で祈りあげると、幡はまた天空へ舞い上がり、鶴巻の落幡に落ちた。土地の人々はあまりにも立派な幡なので、相談の結果、日向薬師へ寄進に及んだ」と伝えられる。        次の頁

玉幡(ぎょくはん)→高御座(たかみくら)や御帳台(みちょうだい)の棟(むね)の下にかける装飾

菅の衣→カヤツリグサ科の草 で作った着物