木佐本陣の思い出

昔のビデオから編集いたしました。

この場所に移築され、2回目訪れたました。しかし、移築される前は何度となく行った思い出があります。

この建物は移される前は町の中心部にあり、写真中央段の正面玄関は北本町にありました。私は父親と1回だけそこから入りましたが、 一人で行くときは同級生だった木佐君を訪ねて、勝手口からこの本陣に入りました。

でも、その時は『本陣』と言わず木佐君の家でした。

町屋の私の家は一般的な大きさの家で70坪程度でした。しかし、木佐君の家は違って、裏口(勝手口)は別の元町にありました。 歩幅の小さい小学生の私にすれば大きな違いです。 そして、ラジオドラマなどで聞いた『お手伝いさん』がここには居らっしゃいました。この方が私にとっては優しい人で、お菓子とかジュースをよく出して下さいました。

移築後の今は出来ないでしょうが、この本陣の庭はかくれんぼうに打って付けでした。大きな石や庭木、砂の上に這いつくばって隠れた事があります。石の上を裸足で飛び回って遊んだりしました。また、ある休日は 木佐君のおじいさんでもある市長さんが、日本刀を出してこの庭園の前の和室で手入れをしていらっしゃいました。

こんな生活が出来たらいいなと、そのとき思いました。しかし、あれから40年も経ったのに、女中さんも居なければかくれんぼうをするだけの庭もなく、何も変わっていない 一般的な生活を続けています。

そして、木佐君家は『旧本陣』と名前を変えて高台に移りました。

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