鰐淵寺の30年前

*年代不明ですが30年前に撮った鰐淵寺周辺の古図です。A(左)が浮浪の滝、B(右上)が根本堂、Cには三重の塔があります。解像度を落としている為に見難くくて申し訳ありません。 (*後に江戸時代の木版画と分かりました)

この白黒写真は30年前と言っても、厳密には36年前の写真です。しかし、写真を撮るパターンは何年経っても同じで、最初の撮影は二王門前にあるこの不動明王で始まります。

いつも苦労するのがこの御成門です。どこから撮っても門前の看板が入り雰囲気がでない、悩みぬいてのカットです。

摩陀羅神社には*杉の大木と狛犬が控え、上の古図にもその杉が描かれています。(*三台杉といって慈覚大師円仁のお手植えの杉だそうです)

この当時は広角レンズも無かったので、どうしても写し易い根本堂の写真が多くなってしまいます。

根本堂に上る石段、ここのもみじの枯れ葉模様が好きでした。

ここはズーッと変わらない風景です。また、そうあって欲しいと願っています。

 

当時はまだストロボ使用は禁止されていませんでした。しかし、腕が未熟で実際に写ったのは3枚だけでした。  
 

何れの写真も文化財としての価値が薄いのか、*どの本にも名前が載っていません。

しかし、自分にとっては初めて撮った仏像や絵の為思い入れがあります。

*『出雲国 浮浪山 鰐淵寺』によると、絹本著色紅玻梨阿弥陀如来像(上)と木造牛頭天王座像(左)でした。

 

 

鰐淵寺の紅葉(30年)

 

上記の白黒写真と同時期、兄の写真機を借りて、その当時はまだ高かったカラー写真にチャレンジしました。

色はもう少し良かったように思いますが、30年アルバムに眠っていましたので色があせたのかもしれません。

白黒フイルムのようにネガが残っていればよかったのですが何故だか全くありません。

根本堂、摩陀羅神社、そして御成門を撮っています。

黄色いもみじの間に見える紅い根本堂は、また見ごたえがありました。

ふるさとを離れて自分のカメラを一時期は持ったのですが、鰐淵寺の写真がありません。やはり夏と冬しか帰らないので、鰐淵寺には行ってても、カメラは持ち帰っていなかったようです。

以上が高校生の時に撮った30年以上前の写真です。